SNSは武器になる!『アスリートのためのソーシャルメディア活用術』

お勧めグッズ 仕事・副業

こんにちは。トライアスロンを趣味で楽しむ一市民アスリートの「るみおかん」です。

2019年12月末に発売されたばかりの『アスリートのためのソーシャルメディア活用術』を読みました。

どんな本か?

アスリートのSNS活用術をまとめた国内初の書籍!
著者は五勝出拳一氏、SNSコンサル飯高勇太氏、栃木SC江藤美穂氏(えとみほさん)

アスリートがSNSを活用するメリット、SNS活用の取り組み方、炎上しない発信術などを、多くの事例を取り上げて解説しています。

誰にオススメか?

・スポーツを生業としているあらゆる競技のアスリート
・アスリートをマネジメントする立場の方
・クラブチームや競技団体
・スポーツをテーマに発信力を強めたい市民アスリート

発信主体であるアスリートは、慣れ親しんだSNSをビジネスに(というよりプライベート以外に)活用する方法を学べます。

それをマネジメントする側のおっちゃん達wは、どうすれば炎上させずにアスリートに自由に発信してもらえるかを学べます。

それはプロのアスリートだけではなく、私たち一般の市民アスリートでも取り入れられます。プロより有名な市民アスリートなんてたくさんいますからね。

読んで得られること

  • アスリートはSNSを活用すべきであることがわかる
  • 多数の事例で具体的な発信手段がイメージできる
  • SNSで炎上を避ける方法がわかる

「情報発信しろと言われるけどどうしていいか分からない」という多くのアスリートのモヤモヤに具体的な解決策を与えてくれる唯一の書籍ですね。

とても有益な本だと思います。事例の分析がとても参考になります。
選手自身の意識向上だけでなくマーケターのスキルアップにも使えて、それでいて教科書的な硬さがなく、とても読みやすい本です。

■本の目次
第1章 アスリートのソーシャルメディアは武器になる
第2章 アスリートがソーシャルメディアを活用する理由
第3章 事例から学ぶソーシャルメディア投稿術
第4章 SNSマーケティングのプロに聞く「アスリートはソーシャルメディアとどう向き合えばいいのか?」
第5章 炎上しないソーシャルメディア発信術
第6章 Twitter Japan スポーツ担当者に聞く「アスリートのソーシャルメディア運用とは?」

私が面白いなぁと思った箇所と感想や私見を述べていきます。

スマホ世代に読みやすい構成

これ、内容というか構成がいいなあと思ったとこなんですけど、

冒頭に、実際にアスリートから聞いたSNS活用についての疑問や不安があって、それに対する回答はココってポイントされてる。

これって小さい頃からネットがあって疑問や不安をググれば回答が出てきた世代にはとてもありがたいと思うのね。
本を読み慣れていないと、最初から読んで一章で挫折する、みたいなことがあるんだよね。
まず最初に自分が感じているSNS活用についての悩みを見つけて、そこを読むだけでもものすごく有用な本だと思う。

ちなみに自分が興味を持ったのは、マイナースポーツにおいてはどのようにSNSを活用したらいいのか、ということ。トライアスロンまあまあマイナーだからね(笑)

SNSの活用についてこれ一冊で理解できる

アスリートがなぜSNSを活用すべきなのか、SNSを活用することによって何が得られるのか、をこれ一冊で理解できる。

・メディアの種類によってどの層に響くのか
・現役中に競技力以外に価値を創造しておかないといけないワケ
・SNSの出現でファンとの関係が激変
・何を目的としてSNS発信をするのか

易しい言葉で、若いアスリートにも理解できるように書いてある。これを読めば、SNSを活用できなければ生き残っていけないのだ、ということがよく分かります。

事例が豊富で読んでて、ワクワクすること必至

この本の3分の一を占めるのがアスリートのSNS投稿事例です。ここが素晴らしく有用でお宝。

自分が何気なく見ていたプロアスリートのツイートがSNSマーケティングのプロの視点から分析されていて、
「そういう意図や効果があったのか!」とめちゃくちゃ参考になった。

一方で、アスリート個人として見た時に、うまい!と感心する例も多数あって、自分だとどう取り込むかなぁと、具体的にイメージできた。

今SNS活用できていないアスリートは、この章を眺めるだけでも、自分はどうしたいかという方向性を考えるいいきっかけになると思う。

個人的にすごいなぁと思ったのが、女子ダーツのまよんぬ選手。個人スポンサーやクラウドファンディングで、競技活動に必要な資金を獲得している。

オフラインで対戦会、サイン会など様々な活動をして、その様子をSNSでアウトプット。
競技の魅力を発信したり、競技にかける選手の思いを発信したり、オンラインの活動も頻繁。(4万ツイートだって!)

メディアの露出やスポンサー獲得が難しいマイナースポーツにおいて、選手自身が競技の普及に努めている姿勢が素晴らしい。
こういうことができる若い選手はなかなかいないと思う。

ちなみに、「まよんぬ選手すごいな」ってツイートしたら、すぐにご本人からイイネ&RT。常にご自分の名前で検索して可能性を探っていらっしゃるんだね。

エゴサをするときっと嫌な思いもするだろうに、スルースキルが高いのか、神メンタルの持ち主かw

ダーツのことは全く知らないけど、まよんぬ選手には急激に興味が湧いたもんね。

こういう活動ができる選手を増やしていくためには、どうしたらいいのかな。

 

炎上回避の視点は一般人にも超参考になる

五章はまるまる炎上リスクについての内容なんだけど、これ、アスリートのみならず、誰でも参考になると思う。

こんなことで突っかかってくるー??みたいなことってたまにあるもんなぁ。
よく考えずに、デマニュースをイイネしちゃって信頼落としちゃうこともあるし。

個人でもSNS運用のガイドラインを決めておくことは有効だよね。
「もやっとしても絶対に言い返さない」とか「一律、ご意見ありがとうございます、で返す」とか。

ルールが決まってれば迷わないもんよ。

総評

アスリートのSNS活用について体系的に知識を得られて、かつ、自分はどう行動するかをイメージできる本でした。

プロアマ問わず、アスリート・マネジメント問わず、目を通して把握しておくべき情報が集まっています。

今まさに競技をやってる大学生とかには必ず読んでほしいな。
というか、大学が買って渡した方がいいよw

 

しかし、正直な感想としては、この本を本当に活用できる個人はなかなかいないと思う。

アスリートに限らず、知って行動に移せるのは3割、継続できるのは1割。
個人のやる気の問題ではない。

習慣化や方針づくり、発信の形など、サポートしていける人材が必要じゃないかな。

 

以上、『アスリートのためのソーシャルメディア活用術』ブックレビューでした。

是非どうぞ!

人気記事 「トライアスロンは痩せますか?」への答え

人気記事 社内にトライアスロン部・サークルがある会社【社長が部員な会社も!】

« »