ロングトライアスロンへの道

ロング完走への道

何回かに分けて、トライアスロンのロングディスタンスを目指す方向けの記事を書いていきます。

最初に、「ロングトライアスロンを完走するにはどのような努力がいるか」ということをざっくりと書きたいと思います。

 

レース出場の条件など

まずどうすれば出場できるかですが、2017年1月現在、日本国内で開催されているロングの大会は4大会。

4月 宮古島トライアスロン(沖縄県)(スイム3km、バイク157km、ラン42.195km)
6月 五島トライアスロン(長崎県)(スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195km)
7月 皆生トライアスロン(鳥取県)(スイム3km、バイク140km、ラン42.195km)
9月 佐渡トライアスロン(新潟県)(スイム3.8km、バイク190km、ラン42.195km)

全て、申し込みには「51.5kmのトライアスロンの完走経験」が必要です。佐渡はミドル以上の完走が条件。

五島のみ先着、それ以外は抽選(選考)です。倍率も高く、何年も選から外れている人も少なくありません。必ず出場できる枠も用意されているので、そういったものを利用するのも手です。(各地のスクールのチャレンジ枠やチャリティー枠など)

または、申し込めば出場できる海外アイアンマンも最初から選択肢に入れていいと思います。
今年挑戦しよう!と準備をしていても当選するか分からない、ダメ元で申し込んだら当選してしまって準備不十分なまま初レース、とならないように、挑戦すると決めたらレースは確定していたいもの。ハードルが高いのは国内も海外も変わりません(笑)

海外レースのスケジュールはこちらなどが参考になると思います。
グッディー・スポーツ・ツァー

 

いつ、挑戦するのか?

ショートトライアスロンを数レース経験して、「いつかはロング」と思われる方も多いと思います。

どのようなレベルになれば、どのような練習を積めば、ロングを完走できるのか?いつなら申し込んでいいものなのか?

私の例をご紹介します。
私はトライアスロンを始めた年にもう宮古島に申し込んで、運よく2年目にロングデビューすることができました。今年でトライアスロン6年目、ロング5年目です。

2012年 夏にスプリント、ショートデビュー。秋に宮古島申し込み、年末に当選通知。
2013年 宮古島トライアスロンでロングデビュー。スイム中止でデュアスロンに。ゴールは制限時間15分前。
2014年 五島トライアスロンで3種目ロングデビュー。
2015年 五島トライアスロン2回目。補給失敗で制限ギリギリゴール。
2016年 五島トライアスロン3回目。初のエイジ入賞。
2017年 五島トライアスロン出場決定済み。

初ショートは3時間を超えていますし、私は決してレベルの高い選手ではありません。

ただし、フルマラソンはトライアスロンデビューまでに10回以上走っていて、コンスタントに4時間は切っていました。ウルトラマラソンを走ったり、フルの練習で50㎞走をやったりと、持久力には自信がありました。
バイクはスポーツとして乗り始めて2年。決して速くはなかったですが(巡航速度27-28km/h)、100km超のロングライドはちょこちょこやっていました。
スイムが一番最後に始めて(子供の頃はほぼ学校の体育のみ)、2012年春にやっと1500m泳げました。プールでは1500m30分前後、初ショートのスイムは38分かかっています。

トライアスロンの練習を始めた頃はロングなんて全く考えていなくて、完全に「別世界」と思っていました。自分が挑戦する日など来ないと思っていました(笑)

しかし、ショートのデビューが終わって、「ここから速くしていくのか、それとも距離を伸ばしていくのか」と考えた時に、自分の志向は後者でした。フルマラソンをメインスポーツに考えていたので、その方が練習内容も共通するだろうと思ったのです。今思えばこれは大間違いでしたが(笑)

フルマラソンは走れる、バイクも150㎞までは走ったことがありました。スイムだけが2000mくらいまででしたが、2000mいければ3000mはいけるだろうと思ったので、ミドルではなくロングに決めます。
ざっとロングの大会情報を調べ、「バイクの坂が少ない」という理由だけで宮古島を選びました。トライアスロンのセミナーなどに参加して気持ちを高め、「いつか、じゃなく、今目指そう」と申し込んだのを覚えています。

私のケースでは、申し込む勇気の源となったのは、「持久力の自信」であったと思います。

その後、実際のレースでその持久力もたいしたことないと知るのですが(笑)、それでもここまで4回一度もDNFがないのは、それまでにフルマラソンで積み上げていた持久力のおかげだと思っています。

なので、持久系のスポーツに十分に経験があり、長時間動き続けることが苦にならないのであれば、挑戦を考え始めてもいいのではないでしょうか。

私見ですが、ロング挑戦(完走目標)の目安としてこのように考えます。

・スイムはプールで連続2km泳げるようになったら&プールで1500m30分で泳げれば
・バイクは100㎞乗るのが(途中休憩しても)平気になったら
・ランはフルマラソンを4時間半以内に完走できたら

スイムはプールで足を付かずに2000mも泳げていれば3000mや3800mを泳ぎ切ることはできるでしょう。しかし、より安全に気持ちの余裕を持って(ここ大事)スタートし完泳するには、ある程度のレベルは必要だと思います。私は初年度はまさにこの1500m30分(プールで)のレベルだったのですが、もし宮古島のスイムがあったら大苦戦していただろうと予想します。翌年28分くらいになってやっと気持ちの余裕を持ってスタートラインに立つことができました。

バイクの制限時間はそう厳しくありません。アベレージ23km/hくらいでクリアできます。なので、あくまでも完走を目的にするのであれば、楽に150㎞や180㎞走れればいいのです。
しかし、バイクが制限時間ギリギリフィニッシュになると、ランに残される時間はどの大会もおおよそ5時間。ランのレベルとの兼ね合いになります。

フルマラソンの経験がなくても初ロングで素晴らしい成績を上げている方もいますが、そう多くはないのではないでしょうか。フルマラソンの完走経験は条件の一つになると思います。できれば、4時間半以内。白戸さんは4時間以内と言っていたと思います。だいたいロングのランパートはフルマラソンのタイム+30分~1時間はかかってしまうので、フルが5時間だとバイクが速くないと完走が厳しくなるのです。

 

どれくらいの練習が必要なのか?

完走目標であれば、月40時間が目安になるのではないでしょうか。週10時間です。

最初は決して短い時間ではないと思います。ランナーなら月間400㎞以上を走る時間運動するわけですから。サイクリストなら月1000㎞以上、スイマーは選手コースの学生くらいしか週10時間泳がないのでは?(^^;

しかし、3種目で10時間なので、負荷は分散されます。もちろん最初は10時間運動するということに身体が悲鳴を上げますが、計画的に増やしていくメニューに従っていけば自然と体力はついてきます。

問題は体力ではなく、その時間の捻出の方だと思います。

10時間運動するためには、その準備や終わってからのシャワーや着替え、移動などでもっと時間がかかります。今の生活の中で、その時間をどう捻出するか。

まず、やるんだという決意。あとは人それぞれでしょう。
ダラダラせず無駄な時間を作らない、時間を捻出するためにルーティーンを効率化する、残業をしない、飲みに行かない、5時起床を習慣化、などなど。

それを、たまにやるのではなく、毎日、毎週続けるのです。
これは、強い気持ち、強い意志を持ち続けないとできないと思います。

そして、子供がいる人は子育てをしながら自分の時間を持つわけなので、家族の理解と協力は絶対に要ります。時間をもらうために家事を手伝う、というようなことだけではなくて、明確に目標やプランを説明して一緒に進んでいくのがいいと思います。

 

具体的な練習やその計画については、また別の回に書きたいと思います。

 

ロングトライアスロンは、10何時間もかけて、200㎞以上の距離を泳いで乗って走るスポーツ。一般の人からはもちろん、ランナーやサイクリストからも「意味が分からん」と言われてしまう競技です(笑)

でも、ロングを完走するためにはとてつもなく大変なことをやらないといけないわけではなく、必要なのは強い意志だと思うのです。練習を続ける意志、地味な持久練習を一人で淡々と続ける強い意志、毎日早起きしたり飲み会を断ったりする強い意志。

それがあれば、誰もが足を踏み入れられる世界だと思っています!

その先には、素晴らしい感動が待っています。是非、「いつか」と言わず、明確な目標を持って、ロングの世界にいらしてください!

 

次は、練習のことを書いていきます。

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