ガーミンのVO2MAXと予想タイムの計算式を推測してみました
Garminの一部機種にはVO2Max算出とそこからの予想タイムを出してくる機能があります。
ランもバイクも練習を続けていると上がってくるので成長の目安にはなりますが、いくらなんでもこの予測タイムはないだろ！！と思っている方が多いのではないでしょうか？
ちなみに今の私のVO2MAX（ランニング）は49で、予想タイムはそれぞれこのように表示されています。
5キロ 21：16
10キロ 44：06
ハーフマラソン 1：37：42
マラソン 3：23：16
んなアホなｗｗ（今は3時間50分が現実的なところです）
VO2MAX値は一昨年測ってもらった時に53という数値が出ているので、49はそうおかしくない数値だとしても、予測タイムがあまりにありえない数字なので全く参考になりません。
逆に、どのような計算をすればこのタイムになるのかを逆算してみました。
あ、専門家ではないただの計算好きの素人なので細かい所は突っ込まないでくださいね（笑）
それぞれのペースを出して、1分間で走る距離に直します。
5キロ 21：16 → 4.25/km 235m/分
10キロ 44：06 → 4.41/km 226m/分
ハーフ 1：37：42 → 4.63/km 215m/分
マラソン 3：23：16 → 4.81/km 208m/分
体重設定を確認したら56㎏になってましたのでそれで計算します。
VO2MAX49の56㎏だと、1分間に2744mLを摂取できることになります。2.744L。
酸素1Lあたり産生できるエネルギーは4.7kcal（脂肪100%）～5.5kcal（糖100％）。どちらも使うので中間とって5kcalで計算します。
すると、1分間で最大13.72kcalを産生できるということになります。
エコノミーやランニング効率などを考慮せず（パフォーマンス的にはここが重要ですが、、、）、「1㎞走るのに必要なカロリーはだいたい体重分」という説に基づき「1㎏あたり1kcalで1㎞走れる」とすると、1㎞走るのに56kcal必要ということですから、最大酸素摂取量では1分間で245m走れるということになります。
この計算を逆に当てはめてそれぞれの1分間の酸素摂取量を出し、最大酸素摂取量に対する割合を出すと、
5キロ 21：16 → 4.25/km 235m/分 → 13.16L （95.9％）
10キロ 44：06 → 4.41/km 226m/分 → 12.65L （92.2％）
ハーフ 1：37：42 → 4.63/km 215m/分 → 12.04L （87.7％）
マラソン 3：23：16 → 4.81/km 208m/分 → 11.64L （84.8％）
となりました。
なるほど、VO2Maxの85％でフルマラソンを走ったら3時間23分で走れるよ、という計算をしていることが分かりました。
実際には効率の悪い走り方をすることで酸素を浪費するので、その結果心肺機能他を活かしきれていませんよ、ということなのでしょう。
しかしフルマラソンは一般的に75％くらいで走るものではないのかな？75％で計算してみます。
1分間に2.05L、10.29kcal。183m走れるので、5.46秒/km。5’27ペース。3時間50分。
うん、現実的なところが出てきましたぞ（笑）
なので、技術が未熟なために10％低いパフォーマンスしか出せていない、と考えるのももちろんストイックでいいのですが、もしこの「予測タイム」を参考にするのであれば、85％→75％に計算し直せば現実的なところが出てくるかもしれません。
さらにもう一つ。
体重はシーズン中53㎏～58㎏くらいまで変動するので、75％VO2Maxで走るとして体重別で計算してみました。
この場合、VO2MAX49ではなく56㎏の最大酸素摂取量2.744Lを維持したまま（平たく言うと筋肉量を維持したまま）、体重が増減すると（脂肪だけを落とすと）、という計算。なので75％で2.05L、10.29kcal、は一緒、
53㎏の時→1分間で走れる距離が194mに伸び、5.15/km、5’09ペースにアップ、フル3時間37分。
58㎏の時→1分間で走れる距離が177mに縮み、5.64/km、5’38ペースにダウン、フル3時間58分。
その差21分！
まあ、筋肉量維持して脂肪だけ5㎏減らせるかって問題はありますが（笑）
逆に言えば、体重が重ければ同じペースを維持するのに負荷がかかるのでトレーニングになるってことですね。シーズン初期は太ってていい、って理由の一つでしょう。
以上、数字で遊んでみました（笑）
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