トライアスロン(ロング)のスケジュール【レース前後の動き方】
目指せロングトライアスロン、6回目です。
ここまでのところで、だいたいどれくらい練習して、何をどう準備すればいいかはイメージして頂けたかなと思うのですが、それでも実際に本番現地ではどう動くのかというのが見えないと不安なものだと思います。
特にあまり旅行や出張をしない方は動き方が分からなかったり、都会に住んでて何でもすぐ手に入る方も苦労するかもしれません。
せっかくの初ロング、下調べなしで全て新鮮に感じたい、というのもありだと思いますが、最低限動き方をシミュレーションしておけば手戻りや抜けがなくなって、不安感なくレースに臨めますよ。
今回は五島トライアスロンを例に、受付からレース翌日までの流れを解説し、お勧めの動き方を紹介します。
もちろん大会によって差があるので、各大会のスケジュールを確認して、自分の参加する大会ではどうなるのかをチェックしてみてください。
ロングのトライアスロン大会のスケジュール
大会前移動~受付~説明会
五島トライアスロンは、前々日(金曜日)と前日(土曜日)の2日で受付可能です。
初めてなら金曜日に入ることをお勧めします。土曜日入りはなにかと余裕がありません。
飛行機か船で現地入りしたら受付会場へ。身分証明書とJTUカードを提示し、ゼッケン等を受け取ります。
夕方から開会式と説明会があるので、それまでに時間があれば宿にチェックインして先にバイクを組んで軽く乗っておくといいでしょう。予期せぬトラブルにも対応しやすくなります。(会場にくればメカニックブースがあるので)
開会式では現地の子供の踊りがあったりで元気を貰えます。大会の雰囲気を感じ取り、テンションを上げていってください(^^)
説明会の内容はとても重要です。コースの危険個所やミスコースしやすい場所の解説があるので、しっかり地図にチェックをしておきましょう。
終了後は宿で食事もいいですが、是非現地のお店で食べてお金を落としていきましょう!大会を長く続けてもらうためには大事なことだと思います。
前日:バイク検車・預託~準備・最終チェック
金曜日中にバイクが組めていなければできるだけ早く組んで、ブレーキや変速のチェックを。
そして検車開始より前に会場に行き、プロのメカニックさんに調整してもらうことをお勧めします(五島は500円でやってくれます。)
検車にはヘルメットも含まれます。歩いて会場入りする場合も必ず持っていきましょう。
(たまにヘルメットを被らないで乗って会場入りしている人を見かけますが、ほんの少しであっても被って下さいね~。)
検車が通ればそのままトラックに積んでスイム会場へと運んでもらいます。
五島の場合はランのバッグもここで預託しますので用意を忘れずに。
前日残りの時間で、初めてならばできればコースの下見を。何人かでレンタカーを借りて回ってみるといいでしょう。
さらに、夕方スイム会場に行くと、先ほど預託したバイクが運ばれてラックにかかっていると思います。ラックの場所を確認したり、スイムアップからバイクスタートラインまでの動線を確認したりと、できる準備を進めておくと当日朝の準備が楽になります。雨予報ならここでバイクカバーをかけておくといいです。
スイム会場も眺めて、コースマップと照らし合わせながらコースの確認をしましょう。
早めに宿に帰って夕食。明日持って出るトランジションバッグの中身の最終確認や、朝着用するものを並べておきます。ナンバーシールも貼って寝た方が朝慌てなくて済みます。
レース当日
スイムスタート会場への移動は選手バスか宿に依頼。スタートとゴールが離れているので出場選手だけで車で行くと車を回収できません。
会場についたら、アンクルバンドを受け取り、バイクの準備。補給食を積み、ドリンクを積み、タイヤの空気を確認。スイムアップからの動線をもう一度確認。バイクの場所の目印を覚えます。
バイクトランジットバックを指定の場所にかけ、これも目印を決めるなどして場所を覚えます。ラックから更衣テントへの動線を確認。
五島はバイクシューズはバイクにつけられますが、ヘルメットはトランジットバッグの中がルールです。
ウォーミングアップで入水できる時間までにウェットスーツを着用し、スタートできる状態になったら、携帯電話やポンプや靴などをプレスタートバッグに入れて預けます。これはゴール後すぐ受け取れます。(バイクトランジットバッグはバイクと一緒に受取りなので受取タイミングは人による)
ウォーミングアップの入水、アップしてスタートラインへ。五島はフローティングですが、100mほど後方でよければ陸地からスタートすることもできます。
7時号砲、スタート。
コースを2周して3.8km、1周目2周目とも上がった時に給水が可能です。シャワーゾーンを通ってトランジットバッグを取り、更衣テントへ。五島は着替えがなくてもテントを通るのがルールです。
テントを出たところにウェットスーツなどを入れたトランジットバッグを置き、バイクラックへ移動。
バイクを降ろし、既定のルートを通ってからバイクスタート。
30㎞走って周回コースを2周、周回抜けてランスタート地点へ。バイク180km。
バイクフィニッシュゲート前で降りてボランティアさんにバイクを預け、トランジットエリアへ。ランバッグもボランティアさんが渡してくれるので探す必要はありません。バッグを持って更衣テントへ。ここでも着替えが無くても更衣テントを通るのがルールです。
更衣テントを出たところにヘルメットなどを入れたトランジットバッグを置き、ランスタートゲートへ。500mほどあります。
ランコース21㎞を2周して、ラン42.195km。フィニッシュです!
ゴールしたらスタッフの方がアンクルバンドを外し、フィニッシャータオルとメダルをかけてくれます。フィニッシャーポロとメダルケースを受けとり、朝預けたプレスイムバッグを受け取ります。
飲み物や軽食も無料で頂けます。ゴール後速やかに摂っておきましょう。
マッサージサービス、シャワー、また場合によっては点滴などを受けることも可能です。
ゴール地点から宿が近ければバイクとウェットスーツの入ったトランジットバッグを受け取って帰ります。バッグ3つを持ってバイクに乗って帰るのは厳しいと思うので歩ける範囲の方のみ。それ以外の方は選手バスなどで一旦宿に帰り、後からもしくは翌日に引き取るということになります。
制限時間間際のゴール地点は、それはそれは鳥肌が立つほど感動します。体調が許せば是非最後まで見ていってください。
バイクを受け取れていれば、軽く洗車をしたり、ウェットスーツを水に浸けて塩抜きしたりしておくと、翌日が楽になるでしょう。さらに宿で洗濯ができればばっちりです。
でも、仲間との祝杯が先ですね(^^)
レース翌日
その日のうちに帰るなら朝から忙しいです。
バイクを受け取れていなければバイクとバイクバッグを受け取りに。バイクをバラして輸送箱に詰め、宿に発送を依頼します。(大きなホテルじゃなければ着払い伝票を用意しておくといいでしょう。)
閉会式会場へ行き、記録証を受け取ります。
時間が許せば是非閉会式も出席しましょう。翌年の日付も発表されます。
アワードパーティ、土地の物を味わいながら、時間が許すまで同じレースを戦ったトライアスリート達と交流して下さい。
五島の場合は、パーティの後有志でコースのゴミ拾いをします。こちらも時間が許せば是非!!
余韻を味わいながら、会場を後にして帰路に。
というような流れです。
どうでしょう、ショートやミドルとは少し違うところがあったのではないでしょうか。
その大会を一度経験してしまえばなんてことないことなのですが、初めてのロング、初めての大会となると、分からないことだらけで不安だと思います。できるだけ事前情報を集めて(その大会のオフィシャルサイトの情報が最も正確で信頼おけるものです)、心の準備を進めていくといいですね。
以上、めざせロングトライアスロン、第6回でした。
一応今回で終わりのつもりですが、まだバイク輸送についての情報をまとめて書きたいと思っています。調べたいこともあって時間がかかると思いますので、また別の連載とさせてください。
ロングトライアスロンを目指す方、今年初ロング参戦の方に、ご参考になれば幸いです。
では、十分に準備を進め、元気に、無事に、大会で会いましょう!
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