トライアスロン大会のタイム目安は?
トライアスロン大会に出るとき、どれくらいのタイムを目標にするのか、って考えますよね。
特に、ラン出身の方はその傾向があるのではないでしょうか。
しかし、トライアスロン大会ではあまりタイムを目安にするのはお勧めできません。何度も出ている大会ならともかく、その目安が全く通用しない場合があるからです。
今回は、大会での目標や目安を決めるときの考え方について説明します。
1.トライアスロンはタイムじゃなく順位
2.目安となるタイムはどう見る?
3.タイムを目安にすると失敗する
4.パワーや主観強度を大事にしよう
トライアスロンはタイムじゃなく順位
トライアスロン大会では、タイムではなく順位を考えます。
もちろん、タイムの結果の順位なのですが、タイム自体の比較はあまり意味がないという意味です。
それは、トライアスロンはコースと自然環境によりタイムが全く変わってくるスポーツだから。
同じスタンダード(51.5㎞)の大会でも、ヒルクライムコースとフラットコースの大会では、バイク40㎞のタイムは全く異なります。
また、同じ大会でも、強風の年と無風の年で異なります。スイムも荒い年と凪の年で異なります。気温、湿度、天候、それぞれ条件の違いにより、同じ大会でもタイムは大きく異なります。
なので、トライアスロンにおいてはタイムはあくまでも目安ではなく、見るべきは順位です。総合順位や年代別の順位で比較するといいでしょう。
目安となるタイムはどう見る?
とは言え、目標としてタイムを置かないとペースが分からないという人もいるでしょう。
それ自体お勧めしないのですが、上位を目指すなら、その大会の過去数回のリザルトから上位者の総合タイムをチェックすることで目安にはなります。
タイムを目安にすると失敗する
しかし、目安であってもタイムを目標にしていると、トライアスロンでは失敗しやすい傾向にあります。
それは、トライアスロンはあくまでもトータルタイムで見るべきだから。
各種目それぞれのタイムがどんなに良くても、1種目で頑張りすぎて最後のランで落ちては意味がないからです。
また、自然環境が悪いにも関わらず、目安タイムに囚われてしまうと、後半押しきれずに失敗してしまう可能性があるからです。
パワーや主観強度を大事にしよう
なので、なんとなくの目安として持っておくのはいいですが、たとえばバイクのトップチューブにタイム目標を貼ったりするのは止めた方がいいです。
お勧めは、トータルとしての主観強度で設定すること。もしくは、心拍やパワーなどの数値を目安にすることです。
特にスイムは数値は見られないので主観強度を普段から意識して練習しましょう。どれくらいの強度で泳ぐと上がったときの消耗が少ないのか、次に影響しないのか。
水中が長ければより消耗するので遅ければいいとも限りません。バトルの中と外でも違います。
個人差が大きいのであくまでも目安ですが、
- スプリントはゾーン4上限で押し切る(ハーフマラソンと同等)
- スタンダードはゾーン3上限(フルマラソンと同等)
- ミドル/ロングはゾーン2
で設定している人が多いようです。
ゾーンは、心拍だと自然環境で大きく上下するので、普段から主観強度と心拍と自然環境のバランスを意識しておくといいですね。
また、バイクはパワーゾーンの活用を強くお勧めします。心拍のように環境に左右されることが少なく、確実な指標となります。
バイクで適切な強度に抑えられていたかがランを決めることが多いですが(特にロングは)、パワーメーターがないと主観に頼ることになり「調子いいからいってしまおう」になりがちなのです。
なので、パワーメーターの利用を強くお勧めします。
パワーメーターの値段はタイプや精度によって大きくことなりますが、
5万円~20万円というところ。
パイオニア製品の発売中止が決まりましたので、こちらは間もなく買えなくなります。片方だけならパワーメーターとしては安価なので、在庫放出店舗がないか探してみてはいかがでしょうか。
以上、今回は、トライアスロン大会ではタイムは目安にしない方がいいよ、ってお話でした。
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