2019/12/17

トライアスロン初心者のウェットスーツの選び方

お勧めグッズ 初心者向け情報

トライアスロン大会に出るなら、必要なのがウエットスーツ。ロングジョン、フルスーツ、どっちがいいのかとお悩みではないですか？既製品・オーダーメイドとあり、値段もピンキリです。初めてのウエットスーツ、どんなことに注意して選べばいいのかをまとめました。

この記事を読むと、こんなことが分かります。

ウェットスーツの種類（形）

まず、形の種類別の特徴を見ていきます。袖がないノースリーブの「ロングジョン」と、手首まで覆われた「フルスーツ」があります。

ロングジョン（袖なし）

メリット

着用していない時と同じように泳げる。腕や肩が楽。暑い時に熱がこもりにくい。脱ぎやすい。

デメリット

水温が低い大会だと辛い。フルスーツに比べて浮力が得にくい。

フルスーツ（袖あり）

メリット

上半身の浮力が上がり呼吸がしやすい。腕回りが太くなり推進力が上がる。

デメリット

パワーがいる。足が沈みやすくなる。暑い大会では脱水を起こしやすい。

初心者向けはどっち？

何を重視するか、で違うので一言では言えないのですが、

フルスーツを着たときの泳ぎの感覚は、慣れないとかなり違和感があります。事前に十分に練習して感覚を掴んでおけばいいのですが、そうでないと大会中は辛いだけになってしまうことも。泳ぎやすさではロングジョンが断然上です。

しかし、私は初心者にはフルスーツをお勧めします。なぜなら、「呼吸動作がしやすい」からです。肩部分に浮力があるとちょっと水を押さえただけで顔が出ます。これは海に不慣れな初心者にとって大きな利点だと思います。
また、フルスーツの方がタイムも速くなりやすいです。

ただし、フルスーツにはパワーが要ります。なので、上半身に筋肉が少ないランナー出身の細身の方は辛さを感じやすいかもしれません。早い段階でスイムのスピード練習を増やして筋肉を付けておくことをお勧めします。

ウェットスーツの買い方

次に買い方について比較します。既製品を買う、オーダーメイド、レンタルサービス、に分けられます。

既製品

メリット

安い。比較的すぐ入手できる。メーカーの信頼性が高い。

デメリット

サイズが合わないと最悪命に関わる。海外製は日本人の体形に合いにくい。

オーダーメイド

メリット

体型にフィットしてきつくない。水が入りにくい。泳力に合わせて部位別に厚みを指定できる。

デメリット

高い。採寸がめんどくさい。届くまでに時間がかかる。

レンタルサービス

メリット

最も安く利用できる。購入前に自分に合うか試す目的でも使える。メンテの手間や保管場所が不要。

デメリット

大会シーズンは混むのでかなり前から予約が必要。試泳のために何度も借りたら購入より高くなる。

初心者はどれがいい？

かと思います。
ちなみに私は最初からオーダーしました。オーダーが一番楽に泳げると思ったし、高くても長く使えばいいやと思って。でも「高くても長く使えばいい」は間違いでした（後述します）。
でもオーダーしてよかったです。後から既製品を試す機会が2回あったけど、「こんなもの着て泳げない」と思いました。それほど違います。

既製品の選び方のポイント

とは言え最初からオーダーはきつい、予算がない、という方もいらっしゃると思います。
ここでは、私が思う既製品を選ぶ時のポイントをまとめておきます。

優先度1位：サイズが合うかどうか

ここが合わないと危険なので、絶対重視してほしいとこ
・胸囲がきついとダメ！肺を圧迫して命に関わる
・腹囲がきついとダメ！肺や胃を圧迫して命に関わる

合わないと抵抗が大きくなって不利なとこ
・腕周りが大きいと水が入る
・首周りに余裕があると水が入る
・足回りに余裕があると水が入る

合わないと泳ぐのが辛くなるとこ
肩幅が合ってないと肩を回す動きが辛くなって泳ぐのが嫌になる

優先順位2位：肩周りの厚みや硬さ

厚みは厚い方が浮力があって、初心者は泳ぎやすくなりますが、肩周りだけは別。肩が分厚くて硬いと、回すだけで力を使い泳ぐのに疲れてしまいます。

優先順位3位：値段やデザイン

このように、ウェットスーツはサイズ選びが最も重要。既製品を買う時にはサイズをチェックすると思いますが、胸囲や腹囲などは書いていないサイトも多いので、インターネットでの試着せずの購入はとてもリスキーです。インターネットで買うならば、試着して合わなかったら返品できることを条件に選ぶと良いでしょう。

価格調査（既製品）

主なメーカーの価格調査をしてみました。フルスーツ、エントリーモデル、で抽出しています。
楽天、Amazon、Wiggleで見ましたが、結局「合うサイズの在庫があるかどうか」なので、値段よりサイズ重視をお忘れなく。

だいたい、エントリーモデルのフルスーツで4～5万ってとこですね。
dhbとかzone3とかめっちゃ安いですけど、、、まあ、後悔するかなと、、、←買ったけど結局着なかった人

レンタルサービス

1年に1回の利用であれば、レンタルの利用もオススメです。
大会ギリギリだと残っていないことがあるのと、ぶっつけ本番は危険なので余裕をもって借りるなど、注意点はありますがうまく使えばコスパ良いし低リスクですね。

結局、初心者はどんな選び方をすればいいのか？

まとめますと、結局「何を重視するか」です。

お金が掛かってもいいから、泳ぎやすくて安全なものを選びたいという初心者なら、迷わずオーダー。
夏の大会も春秋の大会も出るなら気温に対応できるツーピース三点セットがあるオーダー品。
大会は1年に1回しか出ないから費用を抑えたいならレンタルサービス。
いろんなものを試したいなら既製品を3年ごとに買い替える。
など。

ここで注意してほしいのは、いいものを買ったからといって、長く使えるわけではないということです。
どんなに良いウェットスーツであっても、ゴムの中の気泡はどんどん潰れ、2年目3年目と浮力が落ちていきます。

5年10年でも使えなくはないのですが、やはり体型が変わる方が多いし、ゴムが硬くなってくるので水中での締め付けが強くなってくるのです。それだけ、締め付けて危険になってくるということです。

目安としては、陸上で既に息苦しさを感じるならば、それは絶対に本番で使ってはいけないものです。
どうかここだけは重く捉えてください。

なお、ウェットスーツは、手入れや保管の仕方によっても状態が変わります。
ウェットスーツのお手入れについては、こちらにまとめていますので、ご参考ください。

シーズン終了！ウェットスーツのお手入れと保管方法

ウェットスーツはお手入れの仕方で寿命や使用感が全然変わってきます！泳いだあと、シーズン終了後のお手入れ方法についてまとめました。

以上、ウェットスーツの選び方についてでした。

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