トライアスロンのトランジションのコツ!【置き方・準備・練習】
トライアスロンのタイムに大きく影響するのが「トランジション」!
スイム1500mで2分短縮はめちゃくちゃ大変ですが、トランジションに5分かかっているなら2分短縮は簡単です。
トランジションのコツをつかんで、タイム短縮できるように工夫しましょう。
1.トランジションの置き方
・バイク用品
・ラン用品
・トランジションで使うもの
2.トランジション前後の準備
・動線の確認
・バイクラック位置の完全把握
3.物のセッティング
・作業を減らしておく
・ギア設定
・靴下は履くか履かないか
・ランシューの紐
4.トランジションの流れを頭に入れる
・スイムフィニッシュからバイク
・バイクフィニッシュからラン
バイクとランのトランジションが同じ場所の大会を前提としています。
トランジションの置き方
まずトランジションの置き方です。ハンドルの上と床の上にコンパクトにまとめます。
バイク用品の置き方
バイク
バイクのかけ方。ラックに貼られたシールの上にサドルをひっかけます。ハンドルが手前です。これはルールです。
ヘルメット
ひっくり返してハンドルにひっかけます。DHバーあればその上に置きますが、置いただけだと風や横の人の動きで落ちる可能性あり。ストラップをひっかけておくか、最初から床に置くこと。
サングラス
サングラスをかけるなら、ヘルメットの中にサングラスを置いておきます。
レースナンバーベルト
バックルを外し、ベルトを開いてハンドルに掛けておきます。
バイクシューズ
ペダルに着けておかないなら、床の上の一番手前に、つま先を奥に向けて(かかとが手前)置きます。
ラン用品の置き方
ランシューズ
バイクシューズの後ろに、つま先を奥に向けて置きます。
ソックス(履くなら)
左右分けて、ランシューズにそれぞれ片足ずつ入れておきます。
キャップ/サンバイザー
ランシューの上か、ランシューで踏んでおきます。
その他トランジションで使うもの
水
暑い時期の大会ならトランジションにも水を準備。
2Lペットボトルごと凍らせておいて朝置いておきます。
頭に掛けられるようにスポーツドリンクじゃなく水がいい。
タオル
シューズの上にタオルを置いておきます。
まず足の小石を拭いてからシューズを履くようにしないと競技中ずっと気になって集中できません。
補給食
ショートまでならスイム→バイクは不要。不安ならバイクボトルに混ぜておけばいいでしょう。
バイク→ランではランシューズの横に一つジェルを置いておくといいです。手に持ってスタートして、走りながら飲みます。
トランジション前後の準備
トランジションだけでなく、その前後の動きの確認がめちゃくちゃ重要です。
動線の確認
とにかく動線の事前確認!!
スイムアップの場所~トランジション入り口~自分のバイクラック場所~トランジション出口(バイク)~バイク乗車位置、を必ず歩いて目視確認します。
同じく、バイク降車位置~トランジション入り口~自分のバイクラック場所~トランジション出口(ラン)、を歩いて目視確認します。
バイクラック位置の完全把握
トランジション入り口から自分のバイクラックの位置を完全に把握しておきます。
ラック何台目、目視での位置、動かない物との距離確認など。間違っても他のバイクを目印にしないこと(上がってきたらいないかも)。
ラックに目印を付けることは競技規則で禁止されています。付けても勝手に外されるので付けないように。
物のセッティング
とにかく、レース中の作業を減らしておくことです。
以下、全て減らせる作業です。セッティング時に先にやっておいておくといいでしょう。
- ヘルメットのストラップは長さを合わせてバックルを外しておく
- ヘルメットがかぶりやすいようアジャスターを緩めておく
- レースナンバーベルトのストラップを外しておく
- バイクシューズのストラップを外して広げておく
- ランシューズの靴紐を緩めておく
- ドリンクのキャップを開けておく
その他注意事項
- サイクルコンピュータをONにしておく。オートパワーオンになっているとスイム中に切れる。
- トランジションは使える範囲が決まっている。脱いだ靴やウェットスーツがその範囲内に収まっていないとペナルティを取られることもある。
- ウェットスーツをバイクラックにかけてはいけない。バイクラックは物干しではない。(ルール違反)
ギア設定はどうする?
基本は「信号前のギア」。1~2枚軽くしておく、が基本かと。
靴下は履くか履かないか
ショートまでなら履かないという人も多い。
履かないで10秒短縮しても、走ってる最中からマメができて集中できなくなることもあります。何度か試しておくこと。
ただし、そのレース後にメインレースを控えている場合は履くことをお勧めします。マメができるとスイムとランの練習できなくなるからです。
ランシューの紐はどうする
XTENEXやキャタピランはゴムが伸びてきて緩むこともなく長く使えます。
だけど、どうしてもフィット感を最重要視するならトランジションで締めても。その場合は紐をほどいた状態で置いておくといいです。
また、ジャストな状態に締めておいて、小さな靴ベラを横に置いておくという手もあります。(ロングならこれかな)
トランジションの流れを頭に入れる
準備するだけでなく、練習やシミュレーションも必要です。
以下、トランジションの例です。自分の場合はどの流れがスムーズかシミュレーションしておきましょう。
スイムフィニッシュからバイク
ウェットスーツが脱ぎやすいように事前に練習しておくこと。
【トライアスロン】ウエットスーツの着方・脱ぎ方のコツ【タイム短縮】
1.ウェットは半分脱いでトランジションへ。ついたら完全に脱ぐ。
2.ウェットスーツはラックの後ろへ丸めて押し込んでおく。
手前にあるとバイク→ランで邪魔になるし左右の選手に迷惑。ルール違反でもある。
3.足をタオルで拭く
4.バイクシューズを履く(ペダルに着けていない場合)
5.ヘルメットをかぶり、首のストラップをつける。
6.レースナンバーベルトを付ける。
7.バイクを下ろす
ヘルメットを被らないでバイクを下ろすのはルール違反。ストラップまでつけてから降ろすこと。
8.乗車ラインまで押して行く。
どこを持って押せばスムーズに押せるか練習しておく。サドル後ろを押して進むのが走りやすい。
ただしハンドルがクイックだと曲がりやすいので、試してみて曲がりやすそうならステムを持つとよい。
乗車ラインを超えて一歩足をつくのがルール。飛び乗る場合でもラインを超えて一足つくこと。
バイクにシューズを付けておく人は、事前にしっかり練習しておくこと。
バイクフィニッシュからラン
降車ラインの手前でバイクを降り一歩足をつくのがルール。飛び降りた足がラインを超えていたら戻ってやり直すことになるので、確実にライン前で降りること。
1.バイクラックまで押して行く
2.バイクをラックにかける
3.ヘルメットのストラップを外して脱ぐ
4.バイクシューズを脱ぎランシューズに履き替える
5.キャップをかぶる
6.(ジェルを手に持って)スタート
7.走りながらレースナンバーを前に回す、ジェルを飲む
あくまでも一例なので、できれば実際に公園などで置いて練習しておきましょう。
トランジションのコツまとめ
- レース中の動線は自分で歩いて確認しよう
- レース中の作業を減らすよう事前準備しよう
「作業を減らす」のは1つにつき2秒程度の効果でも、重なれば30秒以上になりますし、何より「あれもこれもしなくちゃいけない」と焦ることがなくなります。
動線の事前確認も同じ。レース中に「どっちにいけばいいのか分からん!」と審判にどなる選手がいますが、事前に確認するのが選手の努めです(競技規則にも書いてます)。
とにかく事前に確認、事前にシミュレーションです。
そのために、早めに行く、前日に下見をしておく、過去のレース情報を検索しておく、こと。事前準備から勝負は始まっていますよ。
以上、トランジションのコツをまとめました。
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