TRidBトライアスロン大会リザルトデータベースの使い道

トライアスロン

トライアスリートのみなさん、ヤバいWebサービスができましたよw

トライアスロン大会リザルトデータベース「TRidB」

読み方は「とらいでーびー」でいいのかな?
トライアスロン大会のリザルト情報のデータベースと、それを基にした分析結果を表示してくれるサービスです。

機能の紹介と、どのように生かすかを私なりに解説してみます。



目次
1.TRidBの機能紹介
2.大会の網羅率(2019年)
3.TRidBで何が分かるか何ができるか
4.全国データ集計に今後も期待

TRidBの機能紹介

まずはざっとTRidBのサービス機能をご紹介します。

リザルトデータのデータベース

TRidBは、2014年から2019年の国内トライアスロン大会のリザルトデータを収録したデータベースです。

ユーザー登録時に本名で検索し、自分を指定して登録すれば、データベースから自分の過去6年分の大会リザルトを一覧表示することができます。

データベースと言うのはただのデータの集まりなので、通常はデータの検索機能がセットですが、このサービスの重きはそこではなく「分析機能」なので、検索機能は搭載されていません。他の人の氏名などでリザルトを検索することはできません※

※登録時にできなくはないですが、モラル的には気持ち悪いw

あくまでも、「自分の過去のリザルトを分析し、自分のパフォーマンスを分析する」ためのサービスですね。

自分のリザルトデータの分析

リザルトデータの分析機能が豊富で、「自分はトライアスリートとしてどれくらいなのか」が様々な角度から数値で確認できます。

私のデータで見てみましょう。

6年間の通算順位


対象の全トライアスロン大会の参加者数45072人のうち、14332位で上位3割程度に位置しているのが分かります。

最も成績が良かった年の順位


6年間で最も成績が良かった年と、その年で何位だったかが分かります。最高で上位18%まで上がったということ。これはテンション上がりますw

最も成績が良かった種目とその年の順位


6年間で最も成績が良かった種目と年が分かります。
私の場合、年度だと2017年が最高でしたが、種目別でみると2016年のスイムが一番よかったんですね。

これ、とても納得。実際スイムのパフォーマンスは2016年が一番良かったです。

成長している度合い(?)


複数年に渡りトライアスロンに出ている選手のうち、自分の成長率がどのくらいであるかが分かります。

これ面白いですね。まだ健闘している方なんだな、と思いました(笑)
ただ、2017年以降は後退しているので、今後数年経てば順位は下がっていくんだろうな。

全国ランキングの推移


6年間で、自分の競技パフォーマンスがどのように推移してきたかが分かります。

これ、自分は五島トライアスロンしか出ていないので2018年のように失敗するとガクッと落ちてしまうんですが、複数大会出ていると総合的評価が見えるのでとてもいいですね!

2015年も失敗レースをやらかしてるんですが、他の大会に出ているので2018年ほど落ち込んでない。ふむ、3レースくらいは出ないといけないな、とこれ見たら思いますね。

種目別ランキングの推移


6年間の競技パフォーマンスを種目別に表示したものです。総合ランキングの推移と並べてみると面白いですね。スイム・バイクを落としてもランが上がればトータルでそう変わらない。

このグラフは別画面で大会別の詳細グラフが見られます。

種目別のバランスチェック


総合順位と比較して、3種目それぞれの順位がどうかが一目で見られます。
私の場合、スイムで稼いでランで落としている。

でも年別にみると、2014年から2019年でランの順位が上がってるので、この6年でランを改善できましたよってことだ。
ちなみに2014年と2019年ではランの練習量は3分の2くらいになってます。減らして上がるw面白いねw

ライバルチェック

性別や年齢、カテゴリを指定して、その選手中のランキングが見られます。

例えば、自分は今年45なので去年44歳から48歳の女子でロング、と検索すると、去年ロングに出ていた今季同エイジの選手が一覧で出てくる。

過去同大会の成績だけじゃなく総合的なパフォーマンス値で見られるから、現実的な値が出てくるように思います。これはエグい機能だな~(笑)

正直、ちょっといやらしいな、って思いました(笑)

ただ、誰かを指定してその人のリザルト詳細が見られるわけではないので、一覧だけならいいかな。技術的には簡単にできるはずだけど実装してないのはきっとコンセプトに反するからなんでしょう。

目標シミュレーション

順位を上げるためには目標タイムはどう設定するのか、が簡単に見られます。

私は去年の五島11位でしたが、10位で総合入りしたければ、5分縮めればいい。

他にも、「もしスイムとバイクを維持してランを3分縮めたら何位になれた?」とかのシミュレーションができます。

スイムをめちゃくちゃ頑張っても順位が変わらない、という見たくない現実が見られたり(笑)

以上が主な機能です。大変おもしろい!これが無料だっていうんだから凄い。

有料会員登録すればxxも見られます!って感じで展開していくと予想。機能によっては是非活用したい!

大会の網羅率(2019年)

ちなみに、大会の網羅率がどれほどなのか確認しておきました。
ランキング対象大会だけ、とかだとあまりデータの信頼性が高くなくなっちゃうので。

2019年大会のリザルト対象は69大会。

JTUサイトに登録されているエイジグループ大会(記録会等除く)との比較をしてみました。以下21大会が登録されていなかったです。網羅率77%。

ただし、かなりの大会が台風で中止になってますし、開催された大会で見れば85%くらいには上がるのではないかな?

十分、網羅率が高いデータベースと言えると思います。

    遊水地ふれあいトライアスロン大会
    トライアスロン in 上五島
    NISSAN CUP神奈川トライアスロン
    トライアスロンフェスティバル in フォレスタヒルズ
    コスミック レディース&ビギナー トライアスロン in せんなん里海
    第4回鳥取砂丘トライアスロン大会(2019/鳥取)
    ジャパンショートトライアスロン赤穂
    第33回ハスカップトライアスロン全道大会in勇払
    いきいき富山トライアスロン大会
    沼津千本浜トライアスロン大会
    アクアフィールドトライアスロンフェスティバル
    トライアスロンさぎしま大会
    赤穂トライアスロン
    さくらおろち湖トライアスロン
    ビギナーズトライアスロングリーンピア
    男鹿半島なまはげトライアスロン2019
    チームケンズカップトライアスロン in 長良川
    日本消防トライアスロン西日本
    第9回グリーンパークトライアスロン in 加西
    町田市トライアスロン
    いぜな88トライアスロン

TRidBで何が分かるか何ができるか

さあ、ではこれを使って何が分かるのか、どう生かすのか、です。

パフォーマンス分析

まずは、自分のパフォーマンス分析に使えます。

・3種目のバランス
・大会単位ではなく全国規模での順位
・その成長状態
を確認して現状認識をすることができます。

これはとても有用だと思います。個人では、大会単位のデータ分析しかできませんでした。

目標設定

そして今季(来季)目標の設定に活用できます。
毎年同じ大会に出ているなら、順位をいくつ上げたければ何をどう上げないといけないのか、が具体的数値で見えます。

これ、タイム比較だと分かりにくかったのです。選手によってどの種目が強いかが違うので単純に比較できず、結局トータルタイムで見るしかなかった。

また、総合的に判断して、自分がどの種目に力を入れるべきなのかが分かります。弱点克服なのか、強み強化なのか。シミュレーション機能が相当使えます。

ライバル分析

そしてライバル分析。これはなんというか、、、日本人的には気持ち悪い機能だったりするんですけど(笑)

スタートリストが発表されたら、同エイジでデータベースを検索し、

・去年のパフォーマンスなら何位になれるだろう
・この選手を追うからレースナンバーメモしておこう

とかに使えるわけです。

やらしいw

もー、そういうのはランキング上位の人たちだけでやってくださいw

全国データ集計に今後も期待

もう一つ、面白いデータが掲載されていましたので紹介します。

ここまでのサービスになると正確な競技人口が分かっちゃうんですね。

これ、JTUでも持ってないデータじゃないかしら?のべ人数では把握してても、しっかりデータ補正して名寄せしないと実人数は出せない。そんな工数割けないでしょ。

これを無料サービスでやっちゃうのが凄い。しかも広告が出るわけでもない。

Webサービス自体は多分そんなに高度なことはやっていないと思うんですけど、大会ごとに様式もデータ形式も全く違うデータを取り込んで補正する手間や、名寄せの手間がかなりかかるのでは?どんなロジックで自動化してるんだろう??

なお、競技人口が減ってるのは、リザルトがベースだからかなって思いますけどね。2018年、2019年は台風で中止になった大会が多かった。

それ以外にも、男女比率や年代別のグラフなど、大量のデータベースを持っているからこそできる分析グラフと評価コメントが見られます。

ここの統計データは個人的には今後も展開・発展を期待します!

本来は競技団体が実施すべきことだろうけど、いっそのことJTUはこの会社(メドヒアランス社)に委託したらいいんじゃないかしら?

トライアスリートからお金取ろうとしてもそもそも母数が少ないし、データ展開でマネタイズするのかな?今後も発展して欲しいので、一部機能の有料化とかは賛同しまーす!

以上、勝手なWebサービス紹介&解説でした!

大変有用で面白いサービスです。
トライアスリートの皆さん、ぜひご活用ください!

トライアスロン大会リザルトデータベース「TRidB」



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