トライアスロン初心者はDHバー(エアロバー)をつけるべき?
トライアスロンと言えばハンドルに肘をついたエアロポジションのイメージですよね~!
でも、DHバー(エアロバー)は普通のロードバイクにはついていない部品なので、別に買って付けなくてはいけません。
どんなものを選べば良いのか、の前に、「そもそも初心者にDHバーはいるのか?」について、初心者の頃を思い出して整理してみます。
目次
- 1.DHバー(エアロバー)をつけるメリット
- 2.DHバー(エアロバー)をつけるデメリット
- 3.トライアスロン初心者はDHバーをつけるべきか?
- 4.おすすめできないDHバーのタイプ(失敗談)
- 5.おすすめできるDHバーのタイプ
- まとめ
1.DHバー(エアロバー)をつけるメリット
空気抵抗が少なくなり速く走れる!
バイクショップ「フリートバイク&トライアスロン」サイトより
http://www.fleet-bikes.com/html/page8.html
1番のメリットはこれです。前傾姿勢による圧倒的な空気抵抗の減少!!
それにより、同じパワーでもスピードを上げられます。
私の実感ですが、同じパワーで巡航速度3km/h上がる、感じです。
体勢を変えられて負荷分散できる
ハンドル、ハンドルバー、下ハンドル、に加え、ハンドル上のパッドに肘を置く姿勢になるので、4つめの体勢が生まれます。それぞれ、サドルにも脚にもかかる負荷が変わります。
これ、距離が長くなってくるとかなりのメリットです。痛みの発生を遅らせたり、散らしたり。特定の筋肉に負荷がかかるのを避けられます。
かっこいい(笑)
見た目大事w
ドリンクボトルが付けられる
DHバーに取り付けられるドリンクボトルやボトルケージがあります。
これを取り付けていると、フレーム下のボトルケージに手を伸ばさずドリンクが飲めます。
これも、距離が長くなってくると効いてきますね~。その動作自体が抵抗になるし、疲労してくるとそれすら辛くなって給水回数減ったりするので。。。
2.DHバー(エアロバー)をつけるデメリット
すぐに止まれない
エアロバーの先にブレーキはありません。なので、ブレーキをかけるにはハンドルに持ち変える必要があります。
つまり、急に止まらないといけない時には対応できないということです。
エアロバー先にブレーキを付けられなくはないのですが、重心が前の状態でブレーキをかけたら、、、?もしフロントブレーキだったら、確実に吹っ飛びますよね。
DHバーを付けたとしても、交通量の多い道では使わないのが鉄則です。
レース中だとブレーキかける場面はそうないですけど、それでもコーナーの前とか前の選手が近づいてきたとか、すぐ対応しないといけない状況はあります。
カーブを曲がるのが難しい
ちょっとエアーで試してみて欲しいんですが、
ハンドルを持った姿勢と、脇を締めて肘を付いた姿勢で、左右にハンドル切ってみてください。
脇締めてると、めちゃくちゃ左右に曲がりにくいの分かりますか?
そう、DHポジション(エアロポジション)はとっても曲がりにくいです。急なコーナーは曲がれません。
ちなみに、タイムトライアルレースで、DHポジションのまま曲がろうとして曲がり切れずコースアウトしたことがあります。芝生に突っ込みました。
重くなる
商品にもよるのですが、DHバー(バー、アタッチメント、パッド)をつけると、一気に500gほど重くなります。500gですよ!頑張って他の機材の重量減らしても、ハンドル周りが500gも重くなったら、登りがあるレースではかなり不利です。
ハンドル周りのセッティングが難しくなる
DHバーはハンドルバーに取り付けるので、これまで付けていたライトやサイコンなどの場所がなくなります。
特に女性などで幅が狭いハンドルを付けていると、DHバーを取り付けると他に何も付けられないのです。
もう通勤には使えませんよ(^^;
DHバーに取り付けるために別のマウントを買ったりと付随した出費もかかかります。
3.トライアスロン初心者はDHバーをつけるべきか?
では、それらをふまえて、初心者はDHバーを付けるべきか?ですが、
バイクスキルと出る大会次第、だと思います。
デメリットに上げたように、
・すぐにブレーキをかけられない
・DHポジションのまま曲がりにくい
ので、
・しっかりバイクコントロールできるスキル
・「このスピードで曲がれるコーナーか」を判断できるスキル
がある人しかつけるべきではない、と思います。
また、ハンドルとDHバーの持ち替えをする時に、重心がずれるとフラフラして怖い思いをすることがあります。
できれば、3本ローラーに乗れる程度のバランス感を身に着けてからつけるべきだと思います。
また、それをクリアしても、大会によってはDHバーをつけてもメリットがないこともあります。
具体的には、
・直線が少ない(コーナーが多い)
・急なアップダウンが多い
大会においては、
DHポジションを取る時間が少ないのでただの重りになってデメリットしかありません。
逆に、直線でフラットの大会であればDHバーの効果は絶大なので、その大会のためにDHバーをつけて練習していっても十分に価値はあると思います。
私はこういうデメリットがよく分かっていなかったので、かなり早い段階からDHバーを買ってつけました。
失敗だった
と思ってます。
なぜなら、
・初心者だから良いのは要らないだろう、と安いのを買ってしまった
・安いDHバーは重い
・大会でたいしてDHポジションにならないので重りになっただけだった
から。
しかもイマイチなタイプを買ってしまったので、1年未満で買い換えることになって完全に無駄金でした。
4.おすすめできないDHバーのタイプ(失敗談)
その、最初に買ったイマイチなタイプ、がこれです。
買ってほしくないので楽天リンクも貼りません。

肘置きパッドが跳ね上がるようになっていて、DHポジションじゃない時にハンドルバーを握りやすくなっているというものです。
しかし、ハンドルバーなんて持ちますか!?
よっぽどの急勾配の上りじゃなければハンドルバーなんて持たないし、そんな急勾配コースのトライアスロン大会なんてほとんどないです。(あるのはあるw)
もしハンドルバー持ちたくなったら、肘置きパッド持ってれば良いんですよ。
どうせそんな急勾配の登りなんてスピードも出てないし、持ちにくいとかたいして気にならないです(経験談)。
それに、跳ね上がった状態から肘を置くときに、重心が左右に移動するので、その一瞬バイクコントロールが不安定になります。
肘を置こうと思ってもその不安定さにより一瞬戸惑うので、ポジション変更のタイミングが遅れるのです。
この「肘置き跳ね上げタイプ」は、全くお勧めできません。
安売りしてても買わない方が良い。
5.おすすめできるDHバーのタイプ
逆に、どういうものならおすすめできるか、です。
以下のような点がポイントかなと思います。
・将来的に買い換えずにロングまでいける
・パッドはフラットより外側が上がっているのがズレにくい(好みの問題)
・パッドの厚みが選べる
などがポイントだと思います。
私はプロファイルデザインを選びました。
グレードが色々あり、アルミとカーボンで全然値段が変わります。
重量は実は変わりません。バー自体の重量はカーボンが軽いんですが、カーボンの方が肘置き部分が重いのでトントンです。
でもやっぱりカーボンがお勧めです。持ちやすさが全然違います。
アルミはバーの太さが一定なんですが、カーボンは握りやすい形に成形されているので。力の入れ方、疲れ方がぜんっぜん違います。
高いですが、カーボンがお勧めです。買ったらもう買い替えないつもりなら、最初からカーボンでどうでしょう。
(バーだけカーボンに変える、は耐久性的にNGのはずです)
まとめ
バイク初心者ならDHバーはやめとこう
狙いの大会が平地なら頑張って練習するのもアリ!
買うならカーボンがお勧め!
が、私の意見です。
ちなみに今のDHバーで3代目。使ってしまうと売れるコンディションでは無くなるので廃棄しました。
最初からカーボン買っておけばなあ、、、です。
以上、「トライアスロン初心者はDHバーをつけるべきか?」についてでした。
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