トライアスロンのウェットスーツ、フルスーツとロングジョンどっちを選ぶ?

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トライアスロンを始める人「ウェットスーツを買おうと思うけどロングジョンなのかフルスーツなのか迷うなぁ。高いものだし失敗したくない。選び方を教えて?」

そんな疑問にお答えします。

初めて買うときだけじゃなく、買い替えの時でもウェットスーツの選択って迷いますよね。

私はどちらも持っていますが、結局使っているのはフルスーツだけです。
プールで同じ距離を泳いだときの感想を踏まえて、それぞれのメリットデメリットをまとめましたので、購入の参考にしてください。

目次
トライアスロン用ウェットスーツの比較
プールで3000メートルずつ泳いだ時の感想
ウェットスーツ選択の最重要ポイント
まとめ



トライアスロン用ウェットスーツの比較

トライアスロン用のウェットスーツには、袖が手首まである「フルスーツ」と、ノースリーブの「ロングジョン」があります。
どちらもメリット・デメリットがあり、スイムのレベルなどで向き不向きがあります。

フルスーツ(袖あり)の特徴

<フルスーツのメリット>
・浮力が高まるので、身体が沈みがちな人は泳ぎやすくなる。
・腕がウェットの分太くなり水を多く捕らえられるようになるので、速く泳げる。
・ヘッドアップが楽に出来る
・リカバリーが楽になる
・クラゲに刺されにくい
<フルスーツのデメリット>
・肩が窮屈になり腕が回しにくくなる(ウェットの性能により差)
・水を多く捕らえる分、腕の力が必要になる
・入水角度によっては抵抗が増えて泳ぎにくくなる
・水温が高い時は熱中症の危険性が高まる

ロングジョン(ノースリーブ)の特徴

<ロングジョンのメリット>
・腕回し、肩回しが楽で、着ていない時と同じように泳げる
・上半身の浮力に対して下半身の浮力が大きくなるため体重移動がしやすい
・脱ぎやすくトランジションタイムの短縮になる
・フルスーツより若干安い
・フルスーツよりサイズ選びが難しくない
<ロングジョンのデメリット>
・浮力が小さい
・下に半袖トライスーツだと若干かっこ悪いかも
・水温が低い環境では腕に力が入らなくなることも

特徴をまとめると
★フルスーツは「浮力が高く、速く泳げるが、力がいる」
★ロングジョンは「普段通りに泳げる」
と、言えると思います。

これだけ見ると、フルスーツの方がスイムな苦手な人向けかな、と思います。

ちなみに、いくつかのトライアスロン情報サイトを見ましたが、
「初心者には腕が回しやすいロングジョン」
「初心者には浮力が高いフルスーツ」
どっちの意見もありました。



プールで3000メートルずつ泳いだ感想

では、実際の生の声を!
「スイムレベルは中級」だと思っている私が、同じプールでそれぞれを着て泳いだ時の感想をまとめました。

テスト時の私の泳ぎのレベル

ウェットなしで、3000m58分くらい。

フルスーツで3000m、感想は?

・3000mのタイムは57分30秒!速くなった!
・ものすごくグイッと進む感じ!
・力がいる!腕がだるくなるのが早く、1000mくらいから重くなりました。
・入水が遠いとキャッチ→プルがすごく辛かったので、頭の近くで入水してズバッと前に伸ばす感じだと楽に泳げました。
・腕を抜く時も、肘を高くしてスッと抜く感じが楽。
息継ぎが楽です!!!口が無理なく水面に出るので安心感がある。
・水温低めのプールでしたが、それでも体温上がって暑かったです。

事前に調べた情報通り、「速く泳げるけど力がいる」でした。腕だけで泳いでいると後半落ちそうです。

ロングジョンで3000m、感想は?

しっかり補給・休息をとって2本目を泳ぎました。

・3000mのタイムは59分。速くない~!
・「いつも通り」でした。入水位置も、リカバリーも。
・腕がだるくなってからは、フルスーツよりだいぶ遅かった気がします。意識してないとハイエルボーが保てない。
・フルスーツの時ほど体温が上がる感じがありませんでした。
・上半身がフルスーツより沈む分、重心は前に置きやすい。でもそれがタイムには繋がらなかった。

しっかり休んだのですが、2本目なのでちょっと不利でしたね。
それを差し引いても、「ウェットスーツの恩恵があまりない」と感じました。

テスト結果後の印象はどうなった?

フルスーツがいい!!という印象になりました。

一番の理由は、息継ぎです。

過去の大会で一番怖かったのが、息継ぎの時に大波が来てうまく息が吸えなかった時。
フルスーツで泳ぐと、多少の波が来ても平気なくらい顔が水上に出て、息継ぎが楽でした。

この理由だけでも、スイムが苦手な方には、私はフルスーツをお勧めします。



ウェットスーツ選択の最重要ポイント

ただし、息継ぎがしやすいというメリットを差し置いてもロングジョンを選択した方がいい場合があります。

それは、出ようとしている大会の予想気温です。
水温が高ければ、フルスーツでは脱水の危険があります。

私は以前、酷暑の大阪のオリンピックディスタンス大会で、スイムアップしてバイクに乗ったら経験したことないほどのダルさを感じ、まともにバイクもランもできなかったことがありました。

てっきり、「スイムでキックしすぎたかなあ・・・」と思っていたのですが、思い返せば脱水症状であったと思います。

早くからフルスーツのウェットスーツを着込んでいたため、スタート前にすでにかなりの発汗状態でしたが、入水してからもお風呂のような温かさで、とても嫌な気持ちで泳いでいたのです。
タイムも1500m33分かかりました(プールでは28分くらいだった)。

このように、水温が非常に高い場合は、フルスーツで泳ぐことはとても危険です。
大会によっては、一定の水温を超えたらスイム中止にするところもあります。

例)手賀沼トライアスロン2018大会要項より
・スイム競技中はウェットスーツの着用を義務とします。(選手の安全確保のため)
6時の水温計測で水温が30度以上でウエットスーツ着用が危険と判断した場合、スイムを中止し、ランに変更します。

本当はフルスーツもとロングジョンの両方持っているのがベストですが、高価な物なのでそうもいかないですよね。

もし、真夏の大会でフルスーツのウェットスーツを着る場合には、入水直前まで着ない、ギリギリまでジッパーを開けておく、直前まで水をかけ続ける、など工夫して下さい。

毎回レンタルって選択もアリ!!だと思います!

なお、オーダーの場合は余裕をもって注文しましょう。
2020シーズンインが楽しみですね!



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