TrainingPeaks(トレーニングピークス)の初期設定解説
TrainingPeaksは非常に便利で有益なツールなのですが、適切に初期設定がなされていないと意味がありません。
インストール後にやるべき設定部分の解説をしておきます。
Accountについては見たらわかると思いますので(設定が適当でも特に問題ない)割愛します。
問題はZoneのところです。ここが一番大事。
ゾーン設定をしよう
心拍(Heart Rate)、パワー、速度のゾーンをそれぞれ設定します。
心拍ゾーンの設定
まずは心拍から。最大心拍(Max Heart Rate)と安静時心拍(Resting Heart Rate)はいいと思いますが、問題はLT心拍(Threshold Heart Rate)ですね。これが分かってる人はそういないかもしれません。
こちらの記事を参考に、バイク、ランそれぞれでLT心拍を測定することをお勧めします。20分間の全力走を行い、平均心拍を測定し0.95をかけます。
TTB解説(4)成果を出すためのトレーニング強度(ゾーン設定編)
トレーニング強度の測り方、その基準値を設定するためのテストの仕方を解説しています。
その際、バイクは標準化パワー(NP)、ランは平均ペースも測っておくと次の設定に使えます。
LT心拍はバイクとランで違うはずです。まず一番高いランを標準設定にしておけばいいと思います。
次にその値からゾーン設定をします。計算方法を選びます。LT基準を選択した方がより効果的なゾーン設定ができると思います。最高心拍・安静時心拍は心臓の機能であって体力を示すものではありません。
次に、どの方法でゾーン分類をするかを選択します。人の名前などが書いてありますが、見てほしいのはその後ろの数字です。7や5はその数字にゾーン分割しますよということ。一般的にはゾーン5までのコーガン先生のが使われていると思いますが、フリール先生の7をお勧めします。ゾーン5a、5b、5cでは鍛えることが違うからです。
Calculateをクリックすれば計算してくれます。Applyを押して確定します。
Add Activityをクリックすると種目別に心拍ゾーン設定を分けられます。バイクのLT心拍でバイクの心拍ゾーンを設定しておきましょう。スイムはお好みで。
パワーゾーンの設定
次にパワーです。ThresholdにFTPの数値を入れます。計算タイプはLT基準しかありません。パワーメーターを持っていなければ未設定で構いません。
コーガン先生の6分類でいいと思います。Calculateでゾーン適用。
ペースゾーンの設定
最後に速度です。ランとスイムを設定しましょう。まずはデフォルトにランを。
ThresholdにLTペースを入れます。20分間の全力走を行ってその平均ペースを0.95で割ってLTペースを算出します。計算タイプはThreshold Typeがいいと思います。
フリール先生の7分類を。
Calculateクリックで、ゾーン1から5cまでのペースが自動計算されます。
スイムは1000mのTTを行ってその平均ペースをThresholdに設定します。
その他の設定
Notificationは、LT値が適切じゃなかったら&変わったと思われたら通知してくれるそうな。まだ通知を受けたことがないので分かりませんが、一応チェックしておきました。自動的にそれに更新されたら分からなくなっちゃうので自動更新は外しておいた方がイイかな。
Nutorition(栄養)は目標摂取カロリーを表示できるようです。
Equipmentはバイクやランシューズを登録しておいて、トレーニングの度に選択すればそれぞれのギアの走行距離を算出できるというもの。めんどくさくなければ使ってみたらいいと思います。
Layoutは各画面に表示する項目の設定ですね。まあお好みなので使いながら調整して下さい。
とにかくゾーン設定が要です。ちゃんと計測して、自分に合ったゾーン設定になるように初期設定をしてください。
以上、TrainingPeaksの初期設定について解説しました(^^)
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