ロードバイクのクランクの用語(基本キーワード)
今回はクランクについて書いてみます。
今回のメンテシリーズのコンセプト「女子トライアスリート、女子ローディも自分でメンテナンスできるようになろう!」の範囲からは逸脱するのですが、クランクの脱着ができるようになるとBB(クランクの根元が取り付けられている部分)の清掃もしやすくなるので、是非読んでみてください。作業はできなくても、読んで知っているだけでも意味があると思います。
クランクの基本知識
まずクランクについて知っておきましょう。
クランク、これです。
厳密にいうとクランクは軸と中心部分だけで、周りの歯の輪っかの部分(スプロケット)が取り付けられている状態は「クランクセット」と呼んでます。
では、クランクについて男性方との会話に入れるレベルの知識を得ておきましょう(笑)
「クランクって、ノーマル?コンパクト?」
カッコイイですね~(笑)「コンパクトクランク」って言葉を聞いたことがあるかもしれません。
「クランク」は軸と中心部で、周りの歯の輪っかの部分はスプロケットと言い、取り外すことが可能です。スプロケットは通常2枚、「アウター/インナー」と言ってるアレですね。いろんな歯数の物が売られています。
大きな方(アウター)が44~55、小さな方(インナー)が32~42くらい。
よく売られているセットは54-39と50-34の組み合わせです。大きくなるほど踏む力が重くなり、小さくなるほど軽くなります。女子はだいたい50-34か、52-36などを使っているのではないでしょうか。
「ノーマルクランク」とは、54-39などの大きい歯数のスプロケットを取り付けられるクランク中心部のこと。または、54-39などの大きな歯数のスプロケットが付いた状態のクランクセットのことです。
一方で、「コンパクトクランク」とは、50-34などの小さな歯数のスプロケットを取り付けられる形状のクランク中心部のこと、または50-34などの小さな歯数のスプロケットが付いた状態のクランクセットのことです。
ノーマルクランクを使えば大きな力で速く走れますが、登りでも大きな力を発揮しなければ上ることができません。コンパクトクランクは比較的小さな力で進むことができますがノーマルクランクよりは回転数を上げて走らなければ速いスピードが出せません。
クランクセットは、後ろのギア(カセットスプロケット。輪っかが10枚ほどセットになってるアレです)ほど簡単に交換できず、また値段も高いので、そう気軽に交換するものではありません。レースによって交換する、という人もいますが、一般的には買ってしまえばそれを使い続けると思います。
おそらく女子にはコンパクトクランクのバイクを勧めるショップが多いと思いますが、ショップによってはノーマルクランクのついた完成車を売りつける場合もあるかもしれません。(私の一台目はフレームサイズも合っていないノーマルクランクのバイクでしたw)
「クランク長は?」
中心部から、ペダルを取り付ける穴の中心部までの長さのことです。シマノであれば、165mmから180mmまで2.5mm刻みで売られています。
脚の長さやケイデンスによって回しやすい長さが違ってきます。よく「身長÷10」なんて言いますが、これはあまりにもざっくり過ぎます。少なくとも大腿骨までの長さで判断すべきだと思います。走るレースの種類やコースによっても走りやすい(力が発揮しやすい)クランク長は変わります。
私は身長160㎝なので、一般に考えれば165mmしかありえません。しかし大腿骨上部までの長さで算出してもらったところ最適クランク長は169mmと出して頂き(脚が長いと自慢しているわけではありませんw)、2台目からは170mmのクランクをずっと使っています。
ただ、メインレースにしている五島トライアスロンのようなアップダウンが激しいコース(180㎞)では、ケイデンス高めで乗る方がダメージが少なく、165mmや167.5mmのクランクの方が適正な場合もあるでしょう。実際、2016年はお借りしたバイクで165mmのクランクで走りましたが、170mmで走った年よりも疲労が少なくバイクパートのタイムもよかったです。逆に、平地のTTであれば長い方が走りやすいでしょう。
他にも、「楕円チェーンリング」などのキーワードを知っておけば、男子の大好きな機材トークにちょっと混じれるかもしれません(笑)興味があれば検索してみてください。
次回は、クランクの脱着と清掃の作業について書きます。
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