ロードバイクのスプロケ交換(理屈が分かれば迷わずできる)

バイクメンテナンス

女子ローディ、女子トライアスリートのバイクメンテ活動を支援したい!というコンセプトで連載しております(^-^)

今回は、スプロケットの取り外しと取り付けです。

交換しなくても、ホイールから外した方が断然掃除はしやすくなりますし、例えば次のライドは山が多いから30まである乙女ギアに変えていこう!なんてこともできるようになったら、もっともっとバイクが楽しくなりますよ!\(^o^)/

専用の工具はいりますが、是非興味をもって挑戦してみて下さい。

 

使う工具

スプロケット外し、のセットです。別々で売ってたり、別にレンチを使うタイプもありますが、同じシリーズで揃えちゃった方がいいでしょう。

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カンパニョーロのホイールにはそれ用を買わないと口が合わないのでご注意。

スプロケットの取り外し

では、やってみましょう。まず後ろのホイールを外します。私は基本的にバイクを上下ひっくり返して外す派です。その方が両手使えますからね。

クイックを抜いときます。

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やったことある人でも、そんなに頻繁にやる作業じゃないんで、この工具の使い方が分かんなくなっちゃう人多いと思うんですよ(笑)あれ?左右どっちで持つの?どこひっかけるの?って(笑)
なので、理屈を理解しちゃいましょう。

頭のこの部品(ロックリング)を見ると、三角形で右方向を示していて、LOCKって書いてます。dsc_1224

右に回せば、LOCK。締まる。
なので、左に回せば、外せる。

試しにこのロックリング外しを穴に突っ込んで、左に回してみると、

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スプロケットごと回りますwwwので、外すことができない。

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なので、こっちのチェーンが付いている方の工具で動かないように固定しておいて、回すわけです。

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右手でロックリング外しを持って左に回す。そのために、スプロケットが左に回らないように、固定工具のチェーンを右から左にひっかけて、固定工具を左手に持って固定しておく。って理屈です。

ここから写真が逆方向になりますよ。

ひっかけるところは一番大きな歯にしましょう。dsc_1231

力を入れやすいのはこの角度。

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チェーンをかけてる間に回っちゃったりして一発ではこの角度にできないかもしれませんが、何回か体勢を変えたりホイールを回したりしてこの角度になるようにしてみましょう。

両手に同じ力がかかるようにして、グッと押します。

と、スッと力が抜ける感じで外れると思います。dsc_1234

で、外れたわ~ってチェーンの方の固定金具抜いちゃうとまた回っちゃうからねww付けて固定したまま、右手に持った工具を数回クルクルして、

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ロックリングを外します。

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スプロケットは一番奥に指を入れて、親指で支えて一緒に抜いちゃいましょう。

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スプロケットの掃除の仕方

ホイールについた状態のスプロケットに、パーツクリーナーを直接ぶっかけちゃだめよ!って聞いたことありませんか?
あれば、スプロケットが付いていたホイール側の部品の中にパーツクリーナーが入り込んでグリスを溶かし流してしまうからなんですね。

でも外してしまえば安心。パーツクリーナーでシューシューして油汚れを溶かし、綺麗にふき取ってしまいましょう。

3枚セットになってるものはちょっと難しいですが、これをバラバラにするのはちょっと難易度が高いのでそのままで。ウエスにパーツクリーナーをしみこませて、歯と歯の間に滑り込ませて左右に動かして中の汚れをふき取ります。

カセットスプロケットの組み合わせ方

初めて外した時にビビっちゃうのは、この黒い小さな部品(スペーサー)を元通りにできるかしら!!?ってことでしょうね~。私も最初は慎重に慎重に順番通り横一列に並べて間違えないようにしてました。dsc_1238

コンポーネントのグレードや歯の組み合わせによって位置が違うので、何枚目と何枚目の間がスペーサーです、とは言えないのです。でも、スペーサー=スペースを開けるための部品、というのが分かってれば大丈夫、間違えません。

この一番大きな歯のギアから3枚セットになってますが、一番小さい歯から少し持ち上がっててすでにスペースが作られてるんですね。なのでこのセットの後はスペーサーはいりません。dsc_1239

次も同じ、ちょっと盛り上がってます。これも次はスペーサーなしで重ねていいです。

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組み合わせによってはこの2つ目からもうセットになってないのでスペーサーがいる場合がありますよ。

3つ目からはもう歯だけのペラペラです。これで次の歯を重ねちゃうと擦りますね。ここにはスペーサーを入れて間を空けてあげる必要があります。

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ってな感じで、間をあける必要があるかどうかを見ていってください。dsc_1242

最後の方は、重ねる側の歯がこうして盛り上がってますね。ここもスペーサーはいりません。dsc_1244

という風に見ていけば間違えずに入れられると思います。

はめていく時には、凸凹を合わせて入れていきます。いくつかの凸凹の中に、一つだけ幅が小さな凸と凹があるので、そこを合わせます。間違えないかなって心配しなくて大丈夫、そこが合わないかぎり入りませんから(笑)

そうして最後まで重ねていきます。一応見ておきましょう。どこかいびつな隙間はないですか?全部同じ間隔ですかね?

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ではロックリングをきっちり締めていきましょう。dsc_1259

締めるときは右に回します。右に回す分にはスプロケットは回らないので、固定工具はいりません。穴にしっかり奥まで入れて、体重を使ってしっかり回して締めておきます。

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これでOKです。慣れたら30分もかからず外して掃除してまたはめて、とできると思います。
2つカセットスプロケットを持っておくと、走るコースや練習内容によって変えられて楽しいですよ!

女子にお勧めのカセットスプロケット

私は、11-28T(11枚)のスプロケットと、14-28T(11枚)のスプロケットを使い分けています。

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パワーを付けたい練習や平地のレースは11-28t、そんなに速く走らないトライアスロンレースや持久ペースを維持して上げていきたい時などは14-28tを使います。
この14-28tというのが、なかなか女子にお勧めなのです。ギア比の最大がルールで決まっているジュニア(子供)用なのですが、11とか12とかほぼ使うことのない女子の足にもいいのです。

11-28T:11・12・13・14・15・17・19・21・23・25・28
14-28T:14・15・16・17・18・19・20・21・23・25・28

太字のところが歯の差が2以上になるところ。変速をした時に隣との歯の数の差が大きいと、急に重くなったり急に軽くなりすぎたりしますが、坂のアップダウンならともかく、平地で向かい風追い風の調整に変速する時などはそこまでの差はいらなくてついつい頑張りすぎたりついついサボりすぎたりしてしまうんですね。なので、よく使うあたりのギアの差が少ないと微調整しやすく、脚にも優しいと思います。特に「20」という歯のありがたみがでかい(笑)

ただ、フレームによっては14Tにかけた時にどうしてもチェーンがフレームに当たってしまう場合もあります。ので、どなたにでもというわけではないですが、興味があれば一度バイクを持ってショップに相談しに行ってみてはいかがでしょうか。

あ、ただし、重いです!

11-28Tと14-28Tの差はこんなにあります(^^ゞ

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ということで、今回はスプロケットの取り外し取り付けについて説明しました。
そんなに難しくない作業なので、ぜひ挑戦してみてください!

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バイクメンテ解説シリーズ

1-1.ブレーキ編:ブレーキの仕組みをみてみよう
1-2.ブレーキ編:よくあるブレーキのトラブルと対処方法
1-3.ブレーキ編:ブレーキシューを交換してみよう
1-4.ブレーキ編:ブレーキの調整方法を知っておこう
1-5.ブレーキ編:ブレーキワイヤーの交換に挑戦しよう

2-1.変速編:ディレイラーの仕組みをみてみよう
フロントディレイラー編
リアディレイラー編
2-2.変速編:よくあるディレイラーのトラブルと対処方法
2-3.変速編:ディレイラーの掃除と注油
2-4.変速編:ディレイラーの調整方法を知っておこう
リアディレイラー編
フロントディレイラー編
2-5.変速編:シフトワイヤーの交換に挑戦しよう(準備中)

3-1.スプロケットを取り外して取り付けてみよう
3-2.チェーンを交換してみよう(準備中)
3-3.CO2ボンベの使い方を覚えておこう(準備中)
3-4.ペダルの取り外し・取り付けをしてみよう
3-5.クランクの脱着と掃除の仕方を知っておこう
番外)知っておきたいクランクの基本キーワード

4-1.バイク輸送の方法いろいろとその比較
4-2.バイク輸送のケースの比較
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