ロードバイクでよくある変速のトラブル
ロードバイクで一番できるようになりたいメンテナンス作業は、ディレイラー調整ではないでしょうか?
定期的に立ち寄って見てもらえるショップがあったりメンテが得意なお友達が見てくれる状況でもない限り、長く乗って最初に不具合を感じるところではないかと思います。
誰もがガチャガチャいじっていい場所ではないと思いますので、基本はプロの定期メンテに頼ること。しかし構造や動き、理屈を理解した上でならそう難しい作業ではないので、ぜひここから先はまず読み物として読んで頂き、興味を持ったらしっかりと取り組むつもりで挑戦して下さればと思います。決して作業だけをピックアップして読んで実行しないでくださいね。
今回は、変速関係でありうるトラブルと対処について、また変速関係でこんなことできる?ってことを、書いてみたいと思います。対象はこれからメンテを覚えたい!という方です。
本連載のゴールが、「トライアスリートがバイクを輸送(空輸)するに当たってその前後のメンテナンスができるようになること」を想定しているので、それに関しても記述しています。
変速関係のトラブル例
リアディレイラー
・チェーンが擦れる音がする
・変速が鈍い(レバーを操作してもすぐ変速できず何回転かクランクを回す)
・ギアが飛ぶ(レバーを操作すると一気に2枚変速してしまう)
・ロー(一番大きいギア)に変速できない
・トップ(一番小さいギア)に変速できない
フロントディレイラー
・チェーンが擦れる音がする
・変速するとチェーンが落ちる(内側に・外側に)
・アウターに変速できない
・インナーに変速できない
・インナーローで音が鳴る
・アウタートップで音が鳴る
このようなところでしょうか?
「何もしてないのに最近なんだかおかしい」と気づくのはまず「異音」と「変速がスパっと決まらない」ですかね。
変速関係のトラブル対処について
どうしてその不具合が出るようになったのか、によって作業範囲は全然違います。
普通に乗っていて少し音が鳴るようになった、なら初心者でも作業を覚えればある程度のことはできると思っているんですが、何かいじってからおかしくなった場合には話は別です。
何かをしたあとなら、原因はディレイラーではなく、その作業が疑わしい。
例えば、
・チェーンを交換した・・・チェーンの通し方が間違っている、チェーンの長さが合ってない
・スプロケットを外して掃除をした・・・スプロケットの組み合わせがおかしく歯が飛んでいる、スペーサーの位置がおかしい、ロックリングがちゃんと締まってない
・リアホイールを外して付けた・・・ちゃんとはまってない
・クランクを外して付けた、ディレイラーを外して付けた、何かを外して付けなおした・・・正しく取り付けできていない
また、
・落車した、立てかけていて倒れた・・・衝撃でどこかが曲がっている
ということも。
直前の「やってしまった」作業により、対処方法は書ききれないほどあります。それを探っていく方法は私もプロではないので書けません(笑)「やってしまって」から検索してここにたどり着いてしまった方には申し訳ないですが適さないと思います(^^;
特段機械いじりが好きでない方なら、
(1)ショップで正しく組みつけてもらって落車もなく乗っていたがいつしか不具合を感じるようになった、場合の調整方法をまず知り、できる(簡易調整)
(2)(トライアスロンのレース参加時を想定)バイク輸送後に変速の不具合を感じるようになった、場合のちゃんとした調整方法を知る。できる範囲のことを実施できる。(根本的調整)
くらいまでいけたらいいかなと思います。
(1)は、まずワイヤーの張りの問題です。理屈と作業を理解してしまえば、ある程度の調整はできます。
(2)もワイヤーの張りの問題であることが多いと思うのですが、飛行機輸送で押されて起こるトラブルはもうちょっと複雑な場合も。メカニックに行くかどうかの判断のために、チェックポイントを知っておきたいところです。
作業内容については、次回更新したいと思います。
変速関係、こんなこと自分でできる?
シフトワイヤーを交換してみたい
ディレイラー調整作業ができればできます。というか、作業の9割がディレイラー調整作業(笑)
ただ、そう頻繁にやる作業ではないと思うので、定期チェック兼ねてショップに頼んでもいいと思います。
ディレイラーを交換してみたい
うーん、微妙(笑)フロントディレイラーはちょっと難しいと思います。できたらショップに依頼を。
リアディレイラーについては、バイク輸送時に取り外す場合もあるので覚えておいてもいいかもしれません。前回も書きましたがリアディレイラーの取り付け部分(ディレイラーハンガー)は弱いので、乱暴に扱われる海外輸送などではディレイラーを外しておいた方がいいようです。取り外し、取り付け自体は難しくありませんが、ワイヤーを再固定しディレイラー調整作業ができることが前提となります。
プーリーを変えたい
流行りのビッグプーリーに変えたいとかですか!(笑)実はプーリーは消耗品らしいです。私はまだ一度も交換したことはないですが、ディレイラー自体を交換して一つを長く使ってないからですかね~。
リアディレイラーは細かなパーツが多いですのでショップに頼みましょう。
では次回は、ディレイラーのメンテナンスについて書きます。
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