ロードバイクメンテナンス講座【トライアスロンでは必須スキルです】
トライアスロンの練習や大会で安全に走行するためには、ロードバイクのメンテナンスが必要です。ショップにお任せという方も、レースに出たらメカトラブルは自分で直す必要があります。
今回は、トライアスロンにおいてはたとえ初心者でもバイクのメンテナンスが必須スキルであるという理由と、最低限できるようになりたいメンテナンス作業について説明します。
1.トライアスリートはバイクメンテナンスができないといけない
2.バイクメンテナンスができないとどうなるか
3.遠征レースで行うバイクの解体・組立作業内容
4.トライアスリートが知っておきたいメンテ作業
(1)チューブ・タイヤの交換
(2)ブレーキの調整
(3)ディレイラーの調整
(4)ペダルの取り外し・取り付け
(5)クランクの脱着
トライアスリートはバイクメンテナンスができないといけない
ロードバイクに乗る人が全員高度なメンテナンスができる必要はないですが、トライアスリートは別です。
トライアスロンをする方はレース出場を目的としている方がほとんどですよね。
レース中に起きたバイクトラブルは、自分で直す、が基本です。パンク修理は必ずできないといけません。また、多くのレースでは検車はないので、レース出場前に安全な状態であるかは自分で確認しなければいけません。
また、ロングの大会に出る人は、かなりのメンテナンススキルが必要です。近場の選手以外は全員がバイクを解体しケースに詰め、また組み立てるという作業が発生します。
全てチーム専属のメカニックがやってくれるなんて方は超少数派でしょう。またその場合であってもレース中のトラブルは自分で直さなければいけません。
バイクメンテナンスができないとどうなるか
バイクメンテナンスができないと実走練習が怖い
バイクメンテナンスができないと、一人で遠出するのが怖いです。
私がトライアスロンを始めた頃、ブレーキがタイヤに当たってしまっていることにオタオタし、どうしたらいいか分かりませんでした。
その日は、練習に行くのをやめました(笑)
また、ある日数キロ先で足元からカラカラ鳴っているのに気づき、怖くなってすぐ引き上げて帰りました(笑)ちょっとした不具合も、全く分かっていないからとにかく怖い。
チームに入っていない、ロードバイクの知り合いがいるわけでもない、そんなトライアスリートも多くいると思います。バイクメンテナンスができるようになると、自信を持って一人で練習に出ることができます。
メンテナンスができないと輸送が怖い
ロングは必須ですが、オリンピックディスタンスでも石垣島などバイクを輸送する大会はあります。
メンテナンスができないと、この輸送がとても怖いです。
私が初めてバイクを輸送した宮古島トライアスロンでは、かなり組立を練習したにも関わらず、レース前日に組んで乗ってみたらフロントの変速が効かなくなっていました。
全ての予定をキャンセルしてバイクメンテに並びました。直らなかったらどうしよう、スタートできるのかな。ずっと不安でした。
レース中のメカトラブルで試合終了
レース中におかしくなることもあります。そんな時、自分で直せないと試合終了です。タイムなんてどうでもいい、完走できる時間のうちにメンテナンスカーが回ってきてほしい・・・祈るしかありません。
ちなみに、過去練習やレース中に発生したメカトラブルです。これ、直せますか?
・ブレーキの片効き
・チューブラータイヤのパンク
・ブレーキの音鳴り
・ギアが飛ぶ
・DHバーが前にずれた
・チェーンが中に落ちて外れなくなった
また、他の方から聞いたレース中のトラブルです。こんなこともレース中に起こりえます。
・チェーン切れ
・サドルが落ちた
・クランクが外れた
・断線(ワイヤー)
・断線(電動)
・充電切れ(電動)
遠征レースで行うバイクの解体・組立作業内容
ちゃんとショップでメンテナンスしてから行くからトラブルはないはず、と思ったら大間違い。輸送ケースに入れるためにバイクはかなりバラします。
バラす作業も、取り付ける作業も、その作業だけを知っていればいいというわけではないのです。どう付いているのか、どういう仕組みで動いているのか、把握していないとただ付いているだけになってしまいます。
こちらは私が大会に行くときに行っている作業を解説している記事です。
これでもかなり簡易版です。バイクが大きい方、海外レースで小さいサイズのケースに入れないといけない方、はもっともっと外さないといけません。
ロードバイク輸送に伴う梱包の手順
ロードバイクをケースに詰めて運ぶ・送る時に、どんな手順で解体して詰めるのかを解説しています。
トライアスリートが知っておきたいメンテ作業
これらを踏まえ、私が「できなくてもいいけど仕組みと作業は把握しとこう!!!」と力説したい作業を解説します。
(1)チューブ・タイヤの交換
当然ですが、タイヤの交換です。これははパッチとかじゃなくチューブの交換が「素早く」できること。
クリンチャーでチューブ交換はできても、チューブラータイヤでタイヤ交換は自信がないという方、必ず練習しておきましょう。レース中にパンクしたら、30分以内に交換できないと完走諦めてしまいますよ。
男性でも硬くて困難というコンチネンタルコンペティションのタイヤ交換、私15分くらいでできますw
できる!Continental Competitionチューブラータイヤの交換
チューブラータイヤ交換、ショップに頼めば数千円かかります。パンク時の交換対策だと思って練習しておきました。
(2)ブレーキの調整
マメにブレーキシューのチェックをし、レース前にはブレーキシューの交換をしておきたいところ。
ショップに頼んでもいいですが、ホイール脱着でズレたりすることも考えられるし、仕組みとトラブル対処方法については把握しておきたいところ。
5回にわたって解説してます。最初の2回だけでも眺めておいてください。
ブレーキの仕組みを見てみよう
ロードバイクのブレーキの仕組みを解説します。
よくあるブレーキのトラブルと対処方法
ブレーキのトラブルについて、トラブルの種類と対処法、その難易度を解説しています。
ブレーキシューの交換方法&交換後の調整【画像で解説】
ブレーキシューの交換方法と、交換した後のブレーキの調整について解説しています。女子におすすめのブレーキシューも。
ブレーキの調整の仕方
ブレーキ編の第4回、ブレーキの調整方法を説明していきます。
1-5.ブレーキ編:ブレーキワイヤーの交換に挑戦しよう
ブレーキワイヤーの交換方法を解説しています
(3)ディレイラーの調整
ディレイラー調整はできるようになっておきたいです!!特に電動じゃない方。
電動にする前、何度か送る機会がありましたが、組み立てたら100%変速おかしくなってました(音鳴り、変速が決まらない)
フロントディレイラーの仕組み【画像で解説】
フロントディレイラーの構造と仕組みを解説しています。仕組みが分かっているとメンテナンス作業を覚えやすいですよ!
リアディレイラーの仕組み
リアディレイラーの仕組みです。 基本的にはフロントディレイラーと同じ。ワイヤーでチェーンガイドを動かして、チェーンの位置を変える働きをしています。
よくある変速のトラブル
ロードバイクで一番できるようになりたいメンテナンス作業は、ディレイラー調整ではないでしょうか?
ディレイラーの掃除と注油方法【画像で解説】
ディレイラーの調子が悪くなったら、まずは掃除を注油を。注油箇所を画像付きで説明しています。
フロントディレイラーの調整方法【画像で解説】
フロントディレイラーの調整方法を写真入りで解説しています。
ロードバイクのリアディレイラー調整の手順
チェーンが擦ってる気がする、変速しても変わりにくい、、、そんなよくある変速トラブルのチェック方法から、順を追った調整方法まで解説しています。
(4)ペダルの取り外し・取り付け
ペダルの脱着はシーコンとかじゃない限り必ずやることになるかと。
作業は難しくないので、把握だけでもしておきましょう。
アルテグラの場合の作業解説です。デュラエースだとレンチを入れる場所が異なります。
3-4.バイク輸送時に必須の作業、「ペダル脱着」のコツ
トライアスロンレースでバイクを輸送する時に必須の作業となる、「ペダルの脱着」について。作業的には容易ですので、外してしまった方がパッキングの作業は楽
(5)クランクの脱着
クランクについては必須ではないかなと思いますが、外さないと掃除しにくいので、取り外し・取り付けは分かっておくといいですね。
できる!クランクの交換(外し方・付け方)
クランクを取り外して掃除をしたり、交換する方法を細かく写真付きで解説しています。危ないから軍手はめてやりましょう(^^)
以上、トライアスリートが知っておきたいバイクメンテナンス作業について説明しました。
本はこれ一冊あれば大丈夫です。
工具類は、各作業の記事で説明しています。ばらばらに買うよりセットで持ってると「工具がなくてできない」を防げますw
レース直前になると忙しくてじっくり取り組めなくなるので、冬のうちに勉強しておいてください!
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