アルテグラDi2載せ換え作業記録【全換装】
「電動化したって速さは変わらない」と言われますが、ロングトライアスロンの世界ではそうではありません。コンポ電動化が確実にタイムに影響します!!
ど~~~しても電動化したかった私に、お友達が安く一式譲ってくれたので、コンポ全とっかえ作業をやりました!(3年ぶり2回め)
その時の全記録です。
正直、メカコンポの交換より断然簡単。調整もボタン操作だけだしね。
ただし、マニュアルをじっくり読まないと訳わからなくなるので、作業前にマニュアル読んで手順をメモしておく、は必須です。これはメカのときと一緒。
Tiagraから105に入れ替えた時の全作業記録はこちら:
ロードバイクのコンポーネントを全交換したときの苦労話【必要な工具も】
コンポーネントの交換、自分でできる?メカ音痴の初心者がコンポの全とっかえをした時の記録です。
目次:
- 1.アルテグラDi2載せ換え作業把握と計画
- 2.各パーツ取り付け
- 3.アルテグラDi2配線
- 4.Di2変速調整
- 電動化作業まとめ
1.アルテグラDi2載せ換え作業把握と計画
まずは勉強と構成の検討、作業計画です。
シマノのディーラーズマニュアル見れば全部書いてますので隅から隅まで熟読。
パーツの交換は何度かやってるし、変速もコードを接続していくだけなので特に難しいことはないなと思いました。
フレームが内装仕様じゃないので、全部外付けになります。
お友達から購入したバッテリーは内装用なのですが、これを外装できるカバーもシマノから出てます。
考えるのが、変速スイッチの構成。いくつ、どこに配置するか。
(A) デュアルコントロールレバー
(B) DHバーの先
(C) 下ハンの手元
の最大3つ。組み合わせて付けられます。
まあ下ハンはほぼ持つことないんでスプリンタースイッチは不要。DHバーの先は是非欲しい!スイッチを買わないといけませんが(左右で17000円くらい)これは絶対つけたいな。
ただ、DHバーにも配線してしまったら、気軽に外して自転車レースに出るということができなくなるので、DHバーへの取り付けはまた先にして、まずは
(A) デュアルコントロールレバーのみ
でいくことにしました。
2.各パーツ取り付け
まずは電動化に関係ない作業。各パーツを取り付けていきます。
これは電動でもメカでも変わらないので作業工程はあっさり流しておきます。
詳細はTiagra→105の交換作業を参考にして下さい。
まずはBBを取り付けて、クランクを付けます。トルクレンチ使ってしっかり組み付けておきます。
ブレーキの取り付け。
フロントのシューがだいぶ減ってたのでこの機会に前後入れ替えときました。
ハンドルにレバーを取り付けて、
ステム、ハンドルと付けていきます。
ブレーキワイヤーを通します。フロントのアウターの長さに迷う、、、
DHバーを付ける時、今までの長さだとちょっとキチキチだったんです。
うーん、と悩んで、ここから3cmくらい長くしました。
リアブレーキワイヤーをフレームに通すのに、今回もやっぱり苦労しました(笑)出てこねーのよ、先が!!!(笑)
旦那に助けを求めたら、
うーんと考えて、フレームを持ち上げて穴を下に向けました。
するとすんなり通っちゃったし!!!
旦那すげええええええ(笑)
要は、重力でワイヤーが下に下がって穴から出てこないんで、出てくるように方向変えたら良かったのね!!!
いやー、尊敬した、旦那(笑)
ブレーキまで通して仮止めしておきます。
さあついにここから電動パーツ!
RDを付けて、
FDも付けて、
ここから、やっと電動ならではの作業に入っていきます。
3.アルテグラDi2配線
まずはジャンクションAの取付。ステムの下に3ポートのジャンクションを付けます。
もしスプリンタースイッチかエアロバー先のスイッチを付けたければ、このジャンクションは5ポートを買いましょう。
次にバッテリーの取付け。
今回は内装用のバッテリーを外付けします。
専用のケースが売ってます。ボトルケージのボルトを使ってシートチューブに取り付けます。
ボトルケージのボルトを使って付けます。さあどこに付けられるか?
こう付けるのだろうと、いう所に合わせてみると、ダメです、FDに干渉します。
ひっくり返して逆につけたら、いけそうです。
クランクに付いてるパワーメーターとのクリアランスも充分。
ボトルゲージつけたらこうなります。
いけそうです。では配線していきます。
デュアルコントロールレバーの3ポートのうち1ポートにコードを挿して、ジャンクションAに繋ぎます。
左右とも。
もう1ポートから長いコードを伸ばして、バッテリーカバーへ。
FD、RDにもそれぞれポートがあるので、バッテリーカバーへ繋ぎます。
どの長さのコードにするか迷う。。。
とりあえず配線できました。
動作確認。
ういーん、ういーーーん。
ばっちりです!あっさり(^^)
細かい調整の前に、サドルとホイール付けて組んでおきます。ブレーキの調整もしときました。
仮組みカンセーイ!
では、線を貼り付けていきます。
美しく!!(笑)配線は美学!(笑)
一番の大物(ジャンクションAからバッテリーカバー)はダウンチューブ下に這わせます。
長さはちょうど良かったので調節なし。バッテリーカバー下のポートに挿します。
苦労したのがRD。
どう這わしたらどこにも干渉の可能性なく綺麗にできるか悩みました。
結局BB下に少し余らせて、カバーで貼りました。
が、すぐ外れたので結局結束バンドで巻いた(^^;;
シール系はだめですね。とくにマット素材のフレームは全然つかないです。
FDはすぐ近くなのだけどちょうどいい長さのコードがなかったので、余った分はカバーに巻き付けて結束バンドで綺麗に。
3本を束ねて蓋パーツに通してボルト締めして完成です。
パーテープ巻いて、DHバーも付けて、ペダリングモニターのセンサーもつけて
チェーン巻いて完了です。
4.Di2変速調整
最後、変速の調整だけです。
ディーラーズマニュアルを読みながら、RD、FDと調整していったんですが、
チョー簡単(笑)
めっちゃ便利!!(笑)
ショップでやってもらえる事だし、基本一度やったらメンテナンスはいらないと思うのですが
(ワイヤーの伸びがないから)
これの調整方法は覚えとくといいと思いますね~!!
遠征先でも安心して組めるし、ちょっと擦ってるぞって時も休憩中に直せちゃう。
ざっと箇条書きにすると、
・大きい方から5枚目に合わせて調整モードにする
・内側に寄せるボタンを押して4枚目と当たる音が鳴るとこまで
・そこから外側に広げるボタンを4回押す
・調整モード抜けて、全ギア操作してみてスムーズじゃなければまた調整モードにはいって微調整。
かんたーん!
FDも似たような感じです。コツなんかなんもいらん(笑)
あっちゅーまにできました!
電動化作業まとめ
ってことで、フレームだけにして一から組んでみたわけですが、
前回メカでやったときよりは数段スムーズに出来ました。
やっぱりメンテは慣れですね。
あと、えいやーで適当にしないでちゃんと仕組みを理解してからやることかな。
電動の方が簡単だなと思いましたが、内装だったら大変だろうなと思います。
外付けも綺麗に配線するのにパターンがあるのでしょうし。
当たり前ですが、こういう作業や事前の勉強や準備が苦にならない人&自分で何かあっても直せる人だけがやるべき事で、基本はプロに任せるべきだと思います。
でも、怖がらずにやってみることで自信になったし、破格で譲ってもらったので安く電動化できました。
最近はパーツの中古販売も多いんで、「自分で付けられるなら買うんだけど」と思ってる人も多いと思います。
まずは、できる作業なのかどうか把握すること。ネットで調べながら作業するのは全然お勧めできないです。先に勉強です。
パーツの取り付けはこれ1冊で大丈夫。
電動の配線はただ挿すだけなので間違えようがないです。
でもどの長さのコードがいるかは自分で計って計算しないとうまく配線できないです。
なんども言いますが、まず作業把握です。
どことどこを繋ぐのか。そのために、どことどこの長さを計る必要があるのか。
それがメンドクサイ人はおとなしくプロに頼んでください(笑)工賃3万円くらいじゃないかな?
以上、コンポーネント電動化、作業全記録でした!
【バイクメンテ解説シリーズ】
1-1.ブレーキ編:ブレーキの仕組みをみてみよう
1-2.ブレーキ編:よくあるブレーキのトラブルと対処方法
1-3.ブレーキ編:ブレーキシューを交換してみよう
1-4.ブレーキ編:ブレーキの調整方法を知っておこう
1-5.ブレーキ編:ブレーキワイヤーの交換に挑戦しよう
2-1①.変速編:ディレイラーの仕組みフロントディレイラー編
2-1②.変速編:ディレイラーの仕組みリアディレイラー編
2-2.変速編:よくあるディレイラーのトラブルと対処方法
2-3.変速編:ディレイラーの掃除と注油
2-4①.変速編:ディレイラーの調整リアディレイラー編
2-4②.変速編:ディレイラーの調整フロントディレイラー編
2-5.変速編:シフトワイヤーの交換に挑戦しよう
3-1.スプロケットを取り外して取り付けてみよう
3-2.チェーンを交換してみよう(準備中)
3-3.CO2ボンベの使い方を覚えておこう(準備中)
3-4.ペダルの取り外し・取り付けをしてみよう
3-5.クランクの脱着と掃除の仕方を知っておこう
番外)知っておきたいクランクの基本キーワード
4-1.バイク輸送の方法いろいろとその比較
4-2.バイク輸送のケースの比較
4-3.バイクをバラして箱に詰めてみよう
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